Jリーグ 名古屋グランパス

Dr.TRIBE【試合診断書】Jリーグ第4節名古屋グランパス対川崎フロンターレ

18日に行われたJ1リーグ第4節名古屋グランパス対川崎フロンターレ。

今回は試合における両チームのマン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)、ザ・ハードワーカー(THW)、モースト・ディサポインティング・プレーヤー(MDP)を選出し、両監督とレフェリーについての分析、評価をする。

グランパスMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):小林裕紀

キャプテンとして精神的にチームをけん引するだけでなく、豊富な運動量と正確なビルドアップでチームの攻撃を支えた。

グランパスTHW(ザ・ハード・ワーカー):櫛引一紀

ウィリアン・ホーシャの負傷を受けて先発出場。空中戦ではほぼ負けがなく、重要なシュートブロックも記録した。

グランパスMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):青木亮太

積極的な仕掛けでチャンスに絡んだものの、フィニッシュの局面での判断が悪く得点を逃してしまった。ブラジル人コンビとの連携面も改善が必要。

川崎F MOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):大久保嘉人

家長に代わって投入された直後の結果を出した。試合の状況や、自身の置かれた状況を考えても、非常に大きな得点となった。

川崎F THW(ザ・ハード・ワーカー):大島僚太

ネットと共にパス回しの中心としてチームにリズムを与えた。成功率も非常に高い。高いキープ力から、視野の広さを活かしたパスを多く供給しチームに貢献。プレスのタイミングも良かった。

川崎F MDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):対象者なし

名古屋グランパス監督:風間八宏

序盤はフロンターレに攻め込まれるシーンが続いたものの、それでもDFラインを下げることなくコンパクトな陣形を保って、相手の攻撃に対処した。攻撃では20分ごろからジョーがボールを受けるために、少し下がった位置まで落ちてきたことで段々とリズムが生まれ、ガブリエル・シャビエルとのコンビネーションでフロンターレに襲い掛かった。自身が作り上げたフロンターレに、セットプレーからの1失点で敗れる悔しい敗戦になったが、スタイルを貫いて昨シーズン王者と互角以上にわたり合ったことは、チームの自信につながるはずだ。

川崎フロンターレ監督:鬼木達

高い位置からのプレスでボールを回収し、奪われてからもネガティブトランジション(攻⇒守の切り替え)の速さで素早くボールを回収。序盤から試合の主導権を握った。右サイドのハーフスペースをうまく活用し、右で作って左で仕留める形はうまく機能していた。ジョーのポストプレーから流れを持っていかれそうになったが、大久保の投入で試合を好転させた。前任者との戦いを勝利で飾っている。

主審:家本政明

ひとつフロンターレのオンサイドをオフサイドと判定。大久保の得点は非常に微妙な判定だったため、もし厳密に見直した際にオフサイドだったとしても、VARが導入されていない現行のレギュレーションでは、主審を責めることはできないだろう。

名前:菊池大将
趣味:サッカー観戦、映画鑑賞、読書
好きなチーム:ACミラン
幼少期に父親の影響でミランが好きになりました。アイドルはシェフチェンコ。パッション、データ、経済、カルチャー、サッカーの持つ様々な表情を見るのが好きです。よろしくお願い致します!

筆者記事一覧