ブンデスリーガ 海外日本人選手

長谷部フル出場のフランクフルト、ライプツィヒとの上位対決制す

 20日に行われたドイツブンデスリーガ第23節、アイントラハト・フランクフルト対RBライプツィヒは2‐1でホームのフランクフルトが勝利を収めた。日本代表MF長谷部誠は先発フル出場、鎌田大地はメンバー入りしなかった。

 チャンピオンズリーグ出場権を狙う両クラブの対戦は立ち上がりからお互いに積極的な姿勢で試合に入る。

 先に試合を動かしたのはライプツィヒ。13分、細かいパス交換で右サイドを突破したコンラート・ライマーがペナルティエリア内へ侵入。走りこんできたジャン=ケビン・オーギュスタンがライマーからのパスをワンタッチシュートでネットを揺らした。

 ホームのフランクフルトも負けじと反撃。22分、右からのコーナーキックをライプツィヒがクリアしそこなう。ゴール前で浮いたボールを頭でつないで最後はティモシー・チャンドラーが押し込んで同点に。

 勢いづくフランクフルトは26分に逆転に成功する。ライプツィヒの浮いたパスをハーフライン付近でカットしてショートカウンターを仕掛け、左サイドを突破したアンテ・レビッチが中央へマイナスのパス。駆け上がってきたケビン=プリンス・ボアテングがシュートをゴールに突き刺して2‐1とした。

 30分にはマルセル・ザビツァーがペナルティエリア内でレビッチに倒されたとして一度はライプツィヒにペナルティーキックが与えられるが、VARで確認後ザビツァーのオフサイドに判定が覆った。

 前半終了の笛が吹かれると同時にパスを出した長谷部に対してナビ・ケイタが明らかに遅れてタックルを仕掛け、それに怒った長谷部がケイタに詰め寄ったことで小競り合いに発展。試合のテンションが端的に表れた場面だった。

 後半開始直前には月曜開催に対する抗議として、観客席から大量のテニスボールが投げ込まれ試合再開が大幅に遅れる場面も見られた。

 後半は両者ともに攻め手を欠き試合は2‐1で終了。勝ったフランクフルトは3位に順位を上げ、負けたライプツィヒは5位に順位を下げた。