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クラブW杯準々決勝、延長戦の末にパチューカが勝利。本田は、トップ下でフル出場

 FIFAクラブワールドカップ準々決勝、北中米カリブ海王者パチューカ対アフリカ王者ウィダード・カサブランカの試合が日本時間9日に行われた。

 パチューカMF本田圭佑は、4-2-3-1のトップ下で先発出場。試合は両チームチャンスは作るが、前半40分までシュートが1本もないこう着した試合となった。そんな試合で本田は1対1のデュエルで負けることはなく、ワンタッチでの効果的なスルーパスやボールをキープして時間を作るなど効果的な働きを見せた。

 後半開始早々、パチューカのチャンスが増える。流れを作ったのは本田。バイタルエリア中央でボールを持った本田は、前を向いてゴール左を狙う動きをしながらGKの裏をかいてゴール右を狙ったミドルシュートを放つも僅かに右に逸れた。

 その後、猛攻を見せるもなかなか点が決まらないパチューカに追い風が吹く。カサブランカの主将ブラヒム・ナカシュがこの日2枚目のイエローカードで退場となった。

 しかし、カサブランカの粘り強い守備もあり、パチューカはなかなかネットを揺らせない。本田は後半途中から右サイドにポジションチェンジ。前半同様、効果的なスルーパスを供給し会場を湧かせた。後半ロスタイムには得意のクロスからチャンスを作るが、シュートはゴールを外れる。0-0のまま後半を終え延長戦へ突入した。
 
 延長前半、数的有利のパチューカは前線に5人を並べ攻めるが得点までたどり着けない。14分、本田にFKのチャンスが訪れるも、ボールはGK正面。カサブランカCBシェイク・カマラ、アミン・アトゥシを中心とした鉄壁の守備陣を前にゴールを奪えない。

 延長後半もパチューカがボールを支配。そして、7分この日最初のゴールが生まれる。右サイドからのクロスにMFビクトル・グスマンが頭で合わせ、待望の先制点を奪取。

 その後、カサブランカも10人で攻めに出るが万事休す。北中米カリブ海王者パチューカが1‐0で勝利した。

 準決勝へ進出したパチューカの次戦は、日本時間13日2時から南米王者グレミオと対戦。本田の目標であるレアルマドリードとの対戦へ向けて負けられない試合となる。