【親善試合】自身の活躍する場面が少ないことを喜ぶGKイゴール 「ディフェンスができていて良いリズムで戦えている」

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[2.1 親善試合 日本 2-1 タイ バンコクアリーナ]
「攻撃は最大の防御」という言葉がある。攻撃をしている間は、攻められない。だから攻め続けていれば失点をしない。そういう意味が込められている。

だが、今の日本は、「守備は最大の攻撃」になっている。相手にボールを持たせていても、守備が簡単に崩れることはない。そしてボールを奪うことができれば、相手の守備陣形が整う前に攻めることができる。そうすると、ゴールの確率は高まるからだ。

さらに、相手のボールを素早く回収し続ければ、ポゼッションも上がることになる。この試合の日本は前半、高い位置からのプレスがハマり、相手にボールを運ばせなかった。

そうすると、守備の要になるゴレイロの活躍回数は自然と減っていく。実際に、タイとの最初の試合では、前半に出場したGKイゴールに見せ場がほとんどないほど、日本の守備は安定していた。

ここまでの代表活動を振り返っても、ブルーノ・ガルシア監督は、GKピレス・イゴールに正GKの座を任せたい意図があることは、間違いないだろう。

タイ戦を終えてイゴールは、「GKまでボールが来ないというのは、ディフェンスができていて良いリズムで戦えていることだから、良いと思います」と、自身が活躍する機会が少なかったことを歓迎した。

以下、試合後のピレス・イゴール選手のインタビュー
――2019年、最初の試合を勝利で終えました。感想を聞かせてください。
イゴール 良かったと思います。ミスが少しあったのは間違いありませんが、チームとして良いところがたくさん出せました。最初の試合としては、すごく良かったと思います。

――前半からチャンスが多かったなかで、決め切れずに試合が難しくなりました。
イゴール そうですね。それはもったいなかったですね。チャンスを決めていたら、試合はもっとコントロールできたと思います。でも、ディフェンスはすごく良かったですし、私がボールを触ることはほとんどありませんでした。ディフェンスというのは、この試合で日本が見せた一番の良かったポイントだと思います。

――GKは、シュートがたくさん来たほうがリズムをつかみやすいと言われます。集中を切らさないのは難しいかなと思うのですが、どうですか?
イゴール GKまでボールが来ないというのは、ディフェンスができていて良いリズムで戦えていることだから、良いと思います。GKがシュートを止めている場合、その前のディフェンスでミスがいっぱい起きていることを意味します。だから、私までボールが来ないのはいいこと。活躍する場面が多いのは、良くない状況だと思います。

――2日後の試合はどうしたいですか?
イゴール もっともっと良いプレーを見せたいと思います。今日もチャンスをたくさん作りましたが、次の試合はそのチャンスを決めるところまでいきたいし、チャンスを決めてほしいと思います。

――明後日の試合、強い日本が見られることを期待しています。
イゴール また頑張ります! ありがとうございます!