日本代表MF堂安律は、今月21日開催の北中米W杯アジア2次予選・北朝鮮戦でスタメン出場。MF田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)の先制ゴールをアシストしたほか、右サイドから再三チャンスを演出していた。しかし、代表OBの田中マルクス闘莉王氏はFW伊東純也(スタッド・ランス)と比較した上で、堂安のポジショニングを批判している。
カタールW杯本大会後も、右サイドのポジション争いで伊東よりも序列が低い堂安。『週刊新潮』による伊東の性加害疑惑報道もあり、伊東が代表メンバー選外となったこともあり、北朝鮮戦ではスタメンに抜てき。前半2分に田中の先制ゴールを演出すると、その後もMF南野拓実(ASモナコ)との連係プレーから何度もゴールに迫ったが、追加点を奪えなかった。
闘莉王氏は24日夜、自身のYouTubeチャンネル『闘莉王TV』を更新。北朝鮮戦出場選手の採点を行う中、堂安について「今日の攻撃陣の中で1番良かった」と評価しつつも、「最初ちゃんと(サイドに)張って、良い感じにビルドアップできるところがあったのに、どんどん中に入っていく。その癖が強すぎる。ずっと中に入ると、相手が守備しやすくなる」と改善点を指摘。
伊東とのクオリティーの差を訊かれると、「縦への突破があるだけで全然違う」と即答。「(堂安だと)なかなかセンタリング見ない。縦への突破があると、(選択肢の)幅が増える。守るスペースが広くなるから、ディフェンダーが困る。(縦へ突破する場合だと)勢いを持って前に走りながら、パワーを持ってボールに対してチャレンジできるが、横へカットインした後にセンタリングが来ると、正直センターバックとしては守りやすい」と、ディフェンダー目線で両選手の差を説明した上で、「(伊東と堂安だと)全然幅が違うし、引き出しも違う」と締め括っている。
今年に行われたAFCアジアカップでも、議論の対象となっていた堂安のポジショニング。グループステージ第2節イラク戦後、闘莉王氏は「(堂安のプレーは)やっぱりワンパターン。(ポジションを)右にとって、中に切り裂いていくという。それだけ」と切り捨てていたが、依然として同選手のパフォーマンスに満足していないようだ。
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