Jリーグ 徳島ヴォルティス

崖っぷち!今季結果次第で退団も?徳島ヴォルティス正念場の4選手【2026】

徳島ヴォルティス 写真:アフロスポーツ

明治安田J2リーグの徳島ヴォルティスは、昨シーズンを4位で終え、J1昇格プレーオフ(PO)に進出。しかし、決勝戦では年間順位3位のジェフユナイテッド千葉に0-1で敗れ、J1まであと一歩届かない悔しい結果となった。

それでも、昨シーズンの総失点「24」はJ2最少。堅守を武器にシーズンを通して昇格争いに踏みとどまり、最後まで可能性を残し続けた戦いぶりは、翌シーズンへの大きな期待を抱かせた。

しかし、チーム全体の好成績とは裏腹に、個人としては思うような結果を残せなかった選手も少なくない。百年構想リーグや2026/27シーズンの成績次第では、立場が大きく揺らぐ選手が出てくる可能性もある。

ここでは、今シーズン結果を残せなければ退団の可能性が高そうな4選手を、筆者の視点からピックアップして紹介していく。


山口竜弥

1人目にはDF山口竜弥を挙げる。左サイドを主戦場とする山口は171cmと決して大柄ではないが、ドリブル突破や左足のキック精度、パンチ力のあるシュートを武器とするサイドプレーヤーだ。東海大学付属相模高校3年時には、同校初となるインターハイ出場へとチームを導き、U-18日本代表候補合宿にも選出されるなど、高校年代を代表する存在として成長を遂げた。

高校卒業後の2018シーズンにガンバ大阪(G大阪)へ加入。加入後はJ3リーグのG大阪U-23を中心に経験を積み、31試合1アシストをマーク。持ち味である突破力とクロス精度の高さを存分に示した。その活躍が評価され、同年YBCルヴァンカップ準々決勝の横浜F・マリノス戦1stレグでは、トップチーム初のベンチ入りを果たしている。

着実に成長を重ねていたものの、トップチームのリーグ戦出場は叶わず、2021シーズンから東京ヴェルディ(東京V)へ完全移籍。東京Vでも主力として定位置を確保するまでには至らず、2023シーズンからは愛媛FCへ完全移籍した。同シーズンはキャリアハイとなる出場時間2,749分を記録し、J3リーグ32試合出場で3アシストをマークするなど、充実したシーズンを送った。

2024シーズン途中には徳島ヴォルティスへ完全移籍で加入し、プロキャリア4クラブ目となった。しかし、昨シーズンの出場はJ2リーグわずか1試合にとどまっている。今シーズンの百年構想リーグでも結果を残せなければ、今季限りで徳島を離れる可能性は高いと言わざるを得ない。山口にとって、まさに正念場のシーズンとなるだろう。


モヨ・マルコム強志

2人目には、イギリス人の父と日本人の母を持つDFモヨ・マルコム強志を挙げる。法政大学から2024シーズンにV・ファーレン長崎でプロキャリアをスタート。同シーズン序盤は長崎でプレーしていたが、シーズン途中に藤枝MYFCへ期限付き移籍となった。

モヨは右SB(サイドバック)を主戦場に、J2リーグ25試合に出場(藤枝MYFCで11試合、V・ファーレン長崎で14試合)し、1アシストを記録。持ち前の高い身体能力と縦への推進力を武器に、ピッチ上で確かな存在感を示した。

2025年2月にはポルティモネンセSC(ポルトガル)へ期限付き移籍。リーグ戦出場は2試合にとどまったものの、海外挑戦を経験した上で、今シーズンから徳島へ完全移籍で加入している。

課題とされるプレー判断や技術面を克服し、今シーズンの百年構想リーグではコンスタントな出場を重ね、レギュラーの定位置を掴みたいところ。百年構想リーグで結果を残すことができなければ、再び他クラブへの期限付き移籍となる可能性も高い。今季は自身の立ち位置を大きく左右するシーズンとなりそうだ。

岩尾憲 写真:アフロスポーツ

ターレス

3人目には、屈強なフィジカルと身体能力の高さを武器に、2列目やサイドを主戦場としているMFターレスを挙げる。

秀岳館高校(熊本県)を卒業後、2021シーズンにロアッソ熊本でプロキャリアをスタート。プロ1年目ながらJ3リーグ21試合4ゴールをマークしたほか、攻撃の潤滑油となる働きでチームに大きく貢献した。この活躍が認められ、翌2022シーズンから名古屋グランパスへ完全移籍を果たしている。

しかし、その後は徳島、ヴァンラーレ八戸、AC長野パルセイロとクラブを渡り歩くも、プロ1年目を上回るインパクトを残すには至っていない。

今シーズンの百年構想リーグでも結果を残せなければ、徳島を退団となる可能性は非常に高い。キャリアの分岐点となる重要なシーズンと言えるだろう。


岩尾憲

4人目には、今シーズンでプロ16年目を迎える“ミスター・ヴォルティス”ことMF岩尾憲を挙げる。

ボランチを主戦場とする岩尾は、2011シーズンに日本体育大学から湘南ベルマーレに加入。同年のJ2第10節水戸ホーリーホック戦でプロデビューを果たすと、試合経験を積むごとに着実な成長を遂げていく。元日本代表の遠藤保仁氏を彷彿とさせるゲームメイク能力や高い戦術理解度、キャプテンシーを武器にピッチ内を統率してきた。

2015シーズンには水戸ホーリーホックへ期限付き移籍を経験。翌2016シーズンに徳島へ復帰すると、ゲームキャプテンに任命され、以降は“徳島の心臓”としてチームを牽引する存在となった。2022シーズンからは、徳島で共闘したリカルド・ロドリゲス氏(現・柏レイソル監督)のサッカーを体現すべく、浦和レッズで3シーズンにわたりプレー。2024シーズン途中から再び徳島へ復帰し、現在はベテランとしてチームを支えている。

しかし、昨シーズンは負傷の影響もあり、J2リーグでの出場はわずか3試合、J1昇格プレーオフでも2試合の出場にとどまった。今シーズンは主将の座も外れており、立場は決して安泰とは言えない。

今季こそはピッチ上で存在意義を示し、プレーで徳島を牽引したいところだ。負傷による戦線離脱が重なったり、スタメン争いで後れを取るようであれば、いよいよ徳島のユニフォームを脱ぐ可能性も現実味を帯びてくる。

名前:Yusuke Sueyoshi
趣味:スポーツ観戦(野球、サッカー)、サウナ、ジム
好きなチーム:北海道コンサドーレ札幌、FCバルセロナ

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