横浜F・マリノス所属の元日本代表FW西村拓真には、黒田剛監督率いる町田ゼルビアへ完全移籍する可能性が報じられているが、この報道内容を巡って一部のファン・サポーターから誹謗中傷のメッセージが。“町田批判”に関する同クラブOB鄭大世氏のコメントが影響を及ぼしている可能性も指摘されている。
2022年にベガルタ仙台から横浜FMへ完全移籍した西村は、トップ下のポジション争いでMFマルコス・ジュニオール(現サンフレッチェ広島)をベンチへ追いやったが、2024年1月にスイス1部セルヴェットへ期限付き移籍。同年6月の横浜FM復帰以降は、J1リーグ12試合の出場で3ゴールという結果だった。
報道によると、横浜FMは西村の慰留に努めたものの、本人は21日までに町田への移籍を決断。まもなく公式発表があるというが、ネット上では「町田なんかに行くのかよ」「あっちに行っても量産してね、イエロー&レッドカード。ずっと応援している」「町田に行ったら、プレー荒くなるんじゃない」などと、同選手に対する心無いコメントが。くわえて「町田嫌い」などと、町田に対する批判や誹謗中傷も相次いでいる。
ロングスローにおけるタオルの使用や、パリ五輪U23日本代表FW藤尾翔太によるPK直前の水かけ行為など、町田のプレースタイルは以前から議論の対象に。鄭大世氏は先日、インターネット動画配信サービス『DAZN』の特別番組「UNSAID」に出演した際、今も絶えない“町田批判”や日本のサッカーファンの考え方について、以下のようなコメントを残した。
「サッカー界すべてが町田に感謝しないといけない。批判あるじゃないですか?あれ全部負け惜しみなんですよ。自分が応援している、サポートしているクラブが負けた腹いせに、あいつらのサッカーはダメだと言っている。文化的にも出る杭を叩くという文化が着実に存在している。どの国にいっても」
「数年前まで環境は、本当にアマチュアなんですよ。練習場も人工芝。クラブハウスもない。それだけ劣悪な環境でやってきたなかで、スポンサーがしっかりしたところが付いて、今みたいな成功街道を描いたことに対して受け入れられていない人がいるからこういう言葉が出てくる」
「サッカーを知らない人が『激しすぎるだろう、ロングスロー?』といったことを言う。海外のサッカーを見たら、むしろ優しくて。これは選手の本音で、引退したから言えるけど、ノーファウルでルール内であれば、相手を壊すことも考える。どんな汚いことをしても勝つのはプロだし、勝たなきゃいけない」
「ノーファールでルール内であれば、相手を壊すことも考える」をはじめ、こうした鄭大世氏の発言内容も話題に。再び“町田批判”が湧き起こっているだけに、一部からは西村の移籍報道と同氏の発言内容の関連性を指摘する意見も挙がっている。
コメントランキング