かつて横浜F・マリノスでプレーしていたブラジル人FWカイケが、ブラジル国内で移籍。横浜FMで問題児扱いを受けていたが、Jリーグ挑戦を望んでいなかったことを明かしている。
現在36歳の同選手は、2016年3月にブラジル1部CRフラメンゴから横浜FMへ完全移籍。J1リーグ23試合の出場で4ゴールをマークも、練習への遅刻をはじめピッチ外での問題により、わずか1年で構想外に。3度にわたるブラジル国内クラブへの期限付き移籍をへて、2019年3月に横浜FMと契約解除した。
横浜FM退団後は母国以外にカタール、UAEでもプレーしていたカイケ。2024年1月にスポルチ・レシフェからサンベルナルドFCへ移籍すると、2024シーズンのブラジル3部リーグで10ゴールを挙げ、得点王のタイトルを獲得。この実績が高く評価されると、12月2日にフィゲイレンセFCへの移籍が決定。同クラブと2年契約を結んでいる。
今もなおブラジル国内で持ち前の決定力を発揮しているカイケだが、2023年5月にはブラジルメディア『mundo rubro negro』のインタビューで横浜FM移籍を振り返っている。
同選手は「当時、僕には生後1ヶ月の息子がいた。それにCRフラメンゴで幸せだったし、残留するつもりだったけど、僕にとってもCRフラメンゴにとっても断れないオファーが届いたんだ」と、Jリーグ挑戦に至るまでの過程を説明。
その上で、「サッカーの世界は自分自身の望みだけで動いているわけではないことを理解しなければならない。クラブの中には財政面でとても有能な人たちがいて、選手を売ることも彼らの仕事の一部なんだ。僕は家族にとってベストな選択をしないといけなかった」とコメントしている。
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