Jリーグ 横浜F・マリノス

横浜FM、ジャン・クルード獲得の裏事情とは?「トーゴ代表入りが原因で…」

横浜F・マリノスのゴール裏 写真:Getty Images

 横浜F・マリノスは今月9日、UAE1部アル・ナスル所属のトーゴ代表MFジャン・クルードを完全移籍により獲得したと公式発表。中東メディアがフリー移籍の可能性を指摘するとともに、アル・ナスルの背景を説明している。

 クルードは先月末にウクライナ1部ゾリャを期限付き移籍期間満了により退団。『トーゴ・フット』は同選手の代理人の話として「彼はジローナ、パレルモ、トロワ、横浜FMなどシティ・グループに属するいずれかのクラブへ移籍することになる」と伝えていたが、9日になって横浜FMへの移籍が正式決定している。

 UAEメディア『UAEキック』は横浜FM移籍決定後、アル・ナスル退団の裏側を解説。「クルードはUAEリーグの定住者枠としてアル・ナスルに在籍していたが、トーゴ代表の公式戦出場により、定住者選手としてプレーすることが不可能になった」とした上で、契約満了のタイミングで同選手の放出に踏み切ったこともあわせて伝えている。

 アル・ナスルの下部組織出身である同選手は、昨年9月にゾリャへ期限付き移籍。2023/24シーズンはウクライナ1部リーグでは6試合のスタメン出場にとどまっていた。しかし、トーゴ代表では早くも主力選手として活躍。昨年6月にA代表デビューを飾ると、アフリカネイションズカップ予選やFIFAワールドカップ北中米大会アフリカ予選でプレー。先月開催のW杯予選でも2試合ともスタメンに名を連ねていた。

 すでに横浜FMのチームメイトとともにトレーニングに励んでいるクルード。J1リーグで下位に低迷し、ハリー・キューウェル解任説も飛び交っているだけに、救世主としての活躍が期待される。