
黒田剛監督のもと、依然としてJ1首位を走っている町田ゼルビア。今月30日に第21節のガンバ大阪戦を控える中、海外メディアが同クラブのプレースタイルや大型補強に注目している。
米メディア『ESPN』は「町田ゼルビアの奇跡:J1初参戦のクラブが首位に立っている」という見出しのもと、「J1の山頂には現在、あまり知られていないクラブが名を連ねている。これはサプライズだ」とリポート。
今季ここまで好調を維持している要因に、2023シーズン終了後の大型補強を挙げると、「町田の強化部も称賛されるべきだ。彼らはオフシーズンの移籍期間に非常に積極的かつ賢明な行動をとった」と評価。韓国代表FWオ・セフンやコソボ代表DFイブラヒム・ドレシェヴィッチらの活躍ぶりもあわせて伝えている。
町田はプレー強度の高さやロングスロー、ロングボールなどを武器に、J1常連クラブに対抗。黒田監督の徹底して勝負に拘る姿勢が浸透している一方、ボールとは関係ない場所でのプレー等を巡って批判を浴びることもある。
それだけに『ESPN』は町田指揮官の志向するスタイルについて「後悔すべきことではないが、ピッチ上で悪びれることなくプレーしている」と綴った上で、以下のように評している。
「ポゼッションサッカーの美徳が称賛される現代において、ハイペースでダイレクトなスタイルにはどこか新鮮さがある。『4-4-2』のシステムで、全員が90分間全力でプレーし、過去に流行っていたサイド攻撃で相手を攻略しようとしている。黒田監督は後方からのビルドアップでゴールを目指すことを望んでいるが、彼にとっても優先事項は、チームが最も得意とする方法で相手を脅かすことだ」
天皇杯2回戦(対筑波大学)でMFナ・サンホ、DFチャン・ミンギュら4選手が負傷したことにより、攻撃陣に不安を抱えている町田。リーグ戦2試合続けてスコアレスドローと停滞気味であるだけに、G大阪戦のパフォーマンスに注目が集まる。
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