ラツィオ所属の日本代表MF鎌田大地は、10日に行われたセリエA(イタリア1部)第24節カリアリ戦で途中出場。今季終了後の退団が濃厚だと報じられる中、自身の去就やマウリツィオ・サッリ監督との関係について語っている。
鎌田は昨季までアイントラハト・フランクフルトの主力選手として活躍すると、昨年8月にラツィオへフリー移籍。シーズン序盤からMFルイス・アルベルトの控え要員に甘んじるなど出場機会に恵まれない中、AFCアジアカップの日本代表メンバーから落選。トルコ1部ガラタサライ移籍報道が飛び交う中、イタリア人ジャーナリストのニコロ・スキラ氏は9日に「鎌田は今季終了後にフリーでラツィオを退団するための準備をしている」と伝えていた。
ラツィオの専門サイト『Solo la Lazio』によると、鎌田本人はカリアリ戦後のメディアインタビューに対応。「今日は勝つことがとても重要だった。簡単な試合ではなかったが、勝つことができてうれしいです」とチームの勝利を喜んだ一方で、「サッリ監督との関係について、何かを言うのはとても難しい。とにかくハードワークを続けなければならないですね。ラツィオでの将来は分からないし、何も言えません」と去就不透明であることを認めた模様。
「ラツィオで本来の姿を見るには、どれくらい時間がかかるのか」と訊かれると、「イタリアのサッカーとドイツのサッカーは、色々な点で異なっています」と一言返している。退団報道が過熱する中で迎えたカリアリ戦で、78分からプレーした鎌田。公式戦6試合ぶりに出番が巡って来たとはいえ、自身の現状や指揮官のやり方に対して複雑な気持ちを抱いているとみられる。
トルコの移籍市場が今月9日に閉鎖し、ガラタサライ移籍の可能性が消滅しただけに、引き続き出場機会を得られない場合には、3月開催の北中米W杯アジア2次予選の北朝鮮戦2試合でも落選となる可能性は十分に考えられる。
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