清水エスパルスは今月25日までに、ブラジル1部フォルタレーザECへ期限付き移籍していたブラジル人MFヤゴ・ピカチュウを完全移籍により放出。ブラジル2部降格クラブのサントスからブラジル人FWルーカス・ブラガをレンタル移籍により獲得したと、現地で報じられている。
現在27歳のルーカスは、左サイドを主戦場とするアタッカー。2019年7月からサントスでプレーしており、ファビオ・カリーレ監督の指導を受けていた。また2021年にはサントスと2026年までの複数年契約を締結。2022シーズンにブラジル1部リーグ38試合中22試合でスタメンに名を連ねると、2023シーズンもリーグ戦22試合で先発出場。今年6月に1か月間ベンチ外と厳しい立場に置かれる時期もあったが、シーズン後半戦は本職の左サイドではなく、右サイドでレギュラーに定着していた。
そんなルーカスの去就については、昨年にサントスが複数回にわたり長崎からの獲得オファーを却下したとブラジル国内メディアが報道。選手本人も今年1月、ブラジルメディア『ランセ』のインタビュー長崎からオファーが届いたことが事実であると認めていた。
それでも今年11月にJリーグクラブからの関心が再燃すると、ブラジルメディア『グローボ』は26日に「サントスがルーカスをJ2クラブにレンタルする」とリポート。同選手は2024年1月までの1年レンタルにより清水へ加入する見込みだという。また両クラブの取引には買い取りオプションも盛り込まれているが、オプション行使に必要な金額については触れられていない。
サントスは今季序盤から成績が振るわず、8月はじめに2部降格圏の17位に転落。10月27日の第29節コリチーバ戦で勝利した後は2勝4分と立ち直りの兆しを見せていたが、先月29日の第36節フルミネンセ戦からまさかの3連敗。今月6日の最終節で敗れたことにより、残留圏の16位バイーアから勝ち点1差の17位に転落してシーズン終了。クラブ史上初めて2部降格という結果に終わったことにより、現有戦力の放出を余儀なくされる可能性が報じられていた。
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