Jリーグ

舞い戻るのは誰?Jクラブ就任の可能性がある外国人監督5選

写真:Getty Images

いよいよ最終盤を迎えている2023明治安田生命Jリーグ。すでに浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督の退任が発表され、後任候補は「Jリーグ経験のある外国人指揮官」との一部報道により、その人物が誰なのか注目を集めている。浦和に限らず、Jリーグでの監督経験を有する実績豊富な指揮官を求めるクラブは少なくないだろう。

ここでは、2024シーズンに再びJクラブを率いる可能性がありそうな外国人監督5人を紹介しよう。


アルベル・プッチ・オルトネダ監督 写真:Getty Images

アルベル・プッチ・オルトネダ(スペイン)

Jリーグでの監督経験

  • アルビレックス新潟(2020~2021)
  • FC東京(2022~2023)

FCバルセロナの育成組織ラ・マシアでスカウトやコーチを務めていた実績があり、選手の発掘に長けているアルベル・プッチ・オルトネダ氏(現在フリー)。日本代表MF久保建英(レアル・ソシエダ)やスペイン代表FWアンス・ファティらを発掘したことでも知られている。

初めてトップチームの監督を務めたアルビレックス新潟ではポジショナルプレーを浸透させることに成功。指揮官としての引き出しはあまり豊富でない印象があり、FC東京では終盤やや迷走した感は否めないものの、若手選手にチャンスを与える姿勢が現在J1に定着している新潟の礎を作ったといえるだろう。チームの総合力を伸ばし、バルセロナ流のサッカーを植え付けたいと考えるクラブには持ってこいの人材だろう。


リカルド・ロドリゲス監督 写真:Getty Images

リカルド・ロドリゲス(スペイン)

Jリーグでの監督経験

  • 徳島ヴォルティス(2017~2020)
  • 浦和レッズ(2021~2022)

徳島ヴォルティスと浦和レッズで計6年間のJクラブ指導歴があるリカルド・ロドリゲス氏(現在フリー)。徳島で4年目となる2020シーズンにJ2優勝とJ1昇格を達成している。翌2021シーズンは浦和へ移り、チームを天皇杯優勝へと導いたが、2022シーズンをもって退任。近年のJリーグをよく知るだけでなく、タイやサウジアラビアなどアジア圏での指導経験も豊富だ。

ボールを保持しながら高い流動性を活かして相手を崩すサッカーを志向しており、2020シーズンにはJ2で、2021シーズンにはJ1で優秀監督賞を受賞した名将。ボールを握れるだけの戦力を有し、チームに戦術が浸透するまでの時間を与えられるクラブであれば、再び優秀監督賞に繋がる結果を導く可能性は十分にある。


フアン・エスナイデル監督 写真:Getty Images

フアン・エスナイデル(アルゼンチン)

Jリーグでの監督経験

  • ジェフユナイテッド市原・千葉(2017~2019)
  • レノファ山口(2023)

今2023シーズンのレノファ山口を率いたフアン・エスナイデル監督。Jクラブを率いた経験年数からは考えられないほどのインパクトを残している人物だ。2017シーズンにジェフユナイテッド市原・千葉(J2)の監督に就任すると、極端な「ハイライン・ハイプレス」で話題を呼んだ。トレーニングに加え、食事の改善で運動量が増加した選手たちはリスク承知でDFラインを高く設定し、試合を通してハイプレスをかけ続けた。すると、監督就任1年目からクラブ新記録となる7連勝を遂げるなど、リーグ6位でJ1昇格プレーオフに進出。得点数は前年の52から70へと増加している。ただし、翌シーズンからは守備の不安定さから逃れられず、2019シーズン開幕から2分2敗と低迷したところで解任となった。

それから約4年を経た2023年。白羽の矢を立てたのはJ2で低迷するレノファ山口だった。5月29日に監督就任が発表され第20節から指揮を執ると、千葉時代とは異なる引き出しを見せ、第21節からは3勝3分で全て無失点と勝ち点を積み重ねた。終盤はやや失速したものの、山口のJ2残留に大きく貢献したと言える。11月13日に退任が発表された際には惜しむ声も多かったエスナイデル監督。リアクションサッカーから脱却したいクラブが招聘を狙う可能性はあるだろう。

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名前椎葉 洋平
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