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元FC東京・渡辺剛「謙虚であるべき理由ない」ヘントで充実の背景語る

渡辺剛 写真:Getty Images

 元FC東京所属選手のDF渡辺剛は今年6月、ベルギー1部KVコルトレイクからKAAヘントへ完全移籍。サッカー日本代表「森保ジャパン」のメンバーに選ばれなかったとはいえ、新天地で充実した日々を過ごしているようだ。

 渡辺はコルトレイク在籍時の2022/23シーズンに、ベルギー1部リーグ唯一のフィールドプレーヤー全試合フル出場を達成。インターセプト数313回、タックル勝率82%、チャレンジ勝利数350回、守備時空中戦202回と4つのスタッツでベルギー1部リーグトップの数値を叩き出すなど、対人戦の強さをいかんなく発揮していた。

 ベルギー国内トップレベルの選手として実力が認められただけに、ヘントでも主力選手として活躍。今季ここまでベルギー1部リーグ、UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ(UECL)ともに全試合でフル出場。11試合で2ゴール1アシストをマークしているほか、いまだにイエローカードを貰っていない。

 ベルギーメディア『Voetbal』の報道によると、渡辺はハイン・バンハーゼブルック監督のもとでのプレーに満足しているとのこと。同メディアのインタビューで、以下のようなコメントを残したという。

 「バンハーゼブルック監督はとても賢い戦術家だと思います。対戦相手に関する分析が凄いんですよ。それに練習中も試合前に、僕たちにモチベーションを与えてくれますね」

 渡辺の活躍もあり、ヘントはここまでリーグ戦で4勝1分と首位。UECLでもグループステージ参戦を決めている。それだけに同選手のタイトルに対するこだわりは強い。

 「僕たちが自分たちの野心・目標に対して謙虚であるべき理由が分からないですね。このクラブでリーグ優勝したいですし、UECLでもタイトルを勝ち取りたいですね」

 コルトレイク在籍時に、ベルギー紙『ヘット・ラーツテ・ニウス』のインタビューで「ブンデスリーガ(ドイツ1部)のクラブへ移籍できたらいいかなと思っています」と、自身の思いを明かしていた渡辺。新天地で早くも必要不可欠な戦力として機能する中、メンタリティも“欧州仕様”になっているようだ。