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南野拓実を英紙酷評「リバプール在籍時と違って…」モナコ幹部発言に反応も

南野拓実 写真:Getty Images

 ASモナコ所属の日本代表FW南野拓実(27)はFIFAワールドカップ・カタール大会を控える中、新天地で不調に陥っている。そんな南野拓実の現状に対して英紙『ミラー』が否定的な見解を示した。

 南野拓実はリバプール在籍時の昨季、プレミアリーグやUEFAチャンピオンズリーグでほとんど先発での出場機会がなく、今年6月にASモナコへ完全移籍。ただASモナコでもサイドハーフで先発起用がつづく中、再三にわたり低調なパフォーマンス露呈。数試合で現地メディアからチーム内最低評価を与えられていたが、先月18日のリーグアン第8節・スタッド・ランス戦で、ASモナコ加入後初ゴールを挙げている。

 ただ先月下旬のキリンチャレンジカップ2試合に招集されたものの、27日のエクアドル戦ではほとんどチャンスを演出できずアピール失敗。今月2日のリーグアン第9節・ナント戦では66分からピッチに立ったが無得点に終わった。

 その中『ミラー』は「ASモナコで苦戦する元リヴァプールFW南野拓実、不調で混乱も」と見出しをうち、同選手の現状に関する特集記事を掲載。

 「南野拓実はリバプール在籍時の昨シーズン、カラバオカップ(イングランドのカップ戦)準々決勝で同点ゴールを挙げるなど、重要なゴールでチームに貢献していた」とリバプールでの活躍ぶりに触れた上で「彼はプレミアリーグの多くのクラブからの関心が報じられていたにもかかわらず、ASモナコとの契約を選択した。リバプール在籍時と違ってリーグアンでのプレーは計画通りに進まず、7試合に出場してわずか1得点と苦戦を強いられている」と得点力不足を指摘している。

 そんな南野拓実については、ASモナコのポール・ミッチェルSD(スポーツディレクター)が「南野拓実は、今一番フィットしていない選手だ。辛抱強くやっていかなければならない。スタッド・ランス戦でのゴールが、他の多くの選手を惹きつけることを期待している。彼は精神的にも肉体的にも順応していかなければならない。リズムも必要だ」とコメント。

 『ミラー』はミッチェルSDによる評価を紹介するとともに「ミッチェルは、リバプールから移籍してきた南野拓実がクラブでの生活に適応するには、もう少し時間が必要だと認めている」と綴っている。

 なお『ミラー』はリバプールからミランへ完全移籍したベルギー代表FWディヴォック・オリジ(27)についても、『デイリーメール』の報道をもとに「今シーズンのセリエAで最悪の契約となった」と酷評。南野拓実とともにリバプール退団後に成功していない選手として紹介している。