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久保建英が犠牲に…レアルFWのスペイン国籍取得に「EU圏外枠で…」

久保建英 写真:Getty Images

 日本代表MF久保建英(21)は、今年7月にレアル・マドリードからレアル・ソシエダへ完全移籍した。一方でレアル・マドリード所属のブラジル代表FWビニシウス・ジュニオール(21)が今月に入ってスペイン国籍を取得。ドイツメディア『フースバル』はEU圏外枠の問題が久保建英にとって大きくマイナスに働いたとの見方を示している。

 久保建英は2019年6月、明治安田生命J1リーグのFC東京からレアル・マドリードへ完全移籍。しかしレアル・マドリードでは出場機会に恵まれず、ビジャレアルやヘタフェ、RCDマジョルカへレンタル移籍。昨季終了後にRCDマジョルカでのレンタル期間を終えて、レアル・マドリードに復帰したものの、7月中旬にレアル・ソシエダへ完全移籍している。

 そんな久保建英はレアル・マドリード在籍時、EU圏外の外国籍選手枠に関する問題により復帰が厳しいとの指摘が飛び交っていた。そのEU圏外の外国籍選手枠はブラジル代表FWビニシウス・ジュニオール(21)、ブラジル代表DFエデル・ミリトン(23)、ブラジル代表FWロドリゴ(20)の3選手に適用されていたが、今月にビニシウス・ジュニオールがスペイン国籍を取得している。

 これを受けて『フースバル』は、「レアル・マドリードは久保建英が得られなかったタレントにチャンスを与えることができる。この日本人は2019年にFC東京からレアル・マドリードへ移籍したが、今年までにレアル・マドリードで一度も出場しなかった」

 「レアルはEU圏外の3つの枠のうち1つを埋める攻撃的な選手として信用しなかったため、久保建英は毎年のようにレンタル移籍していた。そして今年7月、レアル・ソシエダへの放出という形で、最後の別れが訪れた」と、久保建英がEU圏外枠の犠牲になったとの見解を披露。

 その上でビニシウス・ジュニオールのスペイン国籍取得により、現在ジローナへレンタル移籍中のMFヘイニエル(20)にレアル・マドリード復帰のチャンスが訪れる可能性を指摘している。

 なお久保建英はソシエダ移籍後、先月15日のラ・リーガ開幕節・カディス戦でいきなりゴールをマーク。その後のリーグ戦2試合つづけて先発出場していたが、今月3日の第4節・アトレティコ・マドリード戦で今季初めてベンチスタートとなっている。