ブンデスリーガ バイエルン・ミュンヘン

フランクフルトがバイエルン撃破で30年ぶりDFBポカール制覇。長谷部誠も大貢献

 ドイツのカップ戦DFBポカールは日本時間20日未明にベルリンで決勝戦が行われ、アイントラハト・フランクフルトがバイエルン・ミュンヘンを3-1で下し30ぶり5回目の優勝を果たした。

 戦前の予想通り、試合は序盤からリーグ王者バイエルンのペースで進む。8分にペナルティエリアすぐ外でフリーキックを得ると、FWロベルト・レバンドフスキが直接狙ったシュートはクロスバーを直撃。跳ね返ったボールはゴールラインを割らず、フランクフルトは失点を免れた。

 するとその3分後、フランクフルトは前線からプレッシャーを掛けてFWアンテ・レビッチがMFハメス・ロドリゲスのミスを誘う。ゴール前に走り込んでFWケビン=プリンス・ボアテングからボールを受けなおしたレビッチは冷静にシュートを流し込み、フランクフルトが早い時間に先制に成功した。

 同点に追いつきたいバイエルンはFWトーマス・ミュラー、DFヨシュア・キミッヒらが立て続けにシュートを放つが、ゴールの枠を捉えることができない。25分にはスルーパスに抜け出したレバンドフスキがGKと1対1のチャンスを迎えるが、こちらもシュートはゴールの右に外れた。

 10本のシュートを放ちながらが前半を1点ビハインドで終えたバイエルンだったが、ハーフタイム後の52分、右サイドを崩したキミッヒのクロスにゴール前のレバンドフスキが左足で合わせてついに同点に追いついた。

 勢いに乗るバイエルンはその後も約75%のポゼッションを活かして相手陣内に攻め入るが、久々のタイトルを目指すフランクフルトも体を張った守備でゴールを許さない。

 80分にDFマッツ・フンメルスのヘディングシュートがクロスバーを直撃した1分後、フランクフルトのレビッチがカウンターから抜群のスピードで抜け出し、ゴールネットを揺らす。判定はVARに持ち込まれるが、ゴールが認められフランクフルトが再びリードを奪った。

 終盤のバイエルンの猛攻もしのぎきったフランクフルトは、試合終了間際にもMFミヤト・ガチノヴィッチがダメ押しの追加点を決め、3-1の勝利で30年ぶりに優勝カップを手にした。