Jリーグ 横浜F・マリノス

開幕節、最後のカードは痛み分け。疑惑の判定も新スタイルのマリノスがアウェイで勝ち点1奪取

 明治安田生命J1リーグ開幕節、セレッソ大阪対横浜F・マリノスの試合が25日に行われた。

 開幕節最後の試合は昨季3位のC大阪と昨季5位の横浜FMとの好カード。昨季は4試合戦ってCセレッソが4戦全勝と強さを見せつけた。

 試合は序盤にC大阪の決定的なプレーから始まる。右サイドで水沼宏太が杉本健勇に縦パス。杉本はキープし福満隆貴にパス。福満は水沼とコンビネーションからエリア内で抜け出し、ファーサイドの柿谷曜一朗へパス。無人のゴールにシュートを放ったが、これはオフサイドの判定となり先制点とはならず。見ていた限りでは間違いなくオフサイドではなく、レフェリーのミスジャッジだろう。

 17分、横浜FMが試合を動かす。中央に寄せていた山中亮輔に遠藤渓太がパス。下がり気味のDFラインが生んだ時間とシュートコースを逃さず左足を振りぬくと、抑えの効いたボールはゴール右下隅に吸い込まれた。

 35分以降はC大阪の我慢の時間が続くも、横浜FMの高いDFラインの裏を狙いカウンターをしけるなど、うまい立ち回りを見せた。

 その後、試合が動くことはなく前半終了。横浜FMが1点のリードを保ちハーフタイムを迎えた。

 迎えた後半、先に決定機を演出したのはC大阪。福満からのグラウンダーのクロスを柿谷がワンタッチで落とすと、柿谷はコントロールシュート。しかし、枠を捉えることはできない。得意な位置からのシュートだっただけに悔やまれる。

 その後も両チーム積極的にゴールに迫るものの、ゴールは生まれず。75分からは、両者ともに選手を入れ替え活性化を図る。

 86分、ついにC大阪が同点に追いつく。ソウザがコンビネーションからエリア内にパスを送ると柿谷がエリア内で相手DFのキックミスを拾いゴールに押し込んだ。土壇場で試合は振り出しに戻る。

 その後、試合は動かず終了の笛。昨季とは打って変わった新スタイル(マンチェスター・シティに近く、山中は偽SBをこなしていた)を貫いた横浜FMがだったが、勝利を収めることはできなかった。対するC大阪もホームでの開幕戦を勝利で飾ることはできなかった。数多くの決定機を決めきれなかったことは課題となるだろう。