プレミアリーグ マンチェスター・シティ

ユナイテッドとシティ、過去2シーズンの補強データから見えてくるもの

 マンチェスター・ユナイテッドの監督ジョゼ・モウリーニョ氏が、現在リーグ戦18連勝を達成し首位を独走しているマンチェスター・シティに対して「今のシティからタイトルを獲得するためには3億ポンド(約455憶円)が必要」と皮肉発言を残した。27日英紙『ミラー』が報じた。今回は、この報道に対して両チーム2年間の補強データから考察してみたい。
 
 2年間でユナイテッドは6人の選手に対して2億9000万ユーロ(約392億円)を払っており、シティは同期間に13人の選手に対して3億7000万ポンド(約500億円)を払っている。ユナイテッドは、ベルギー代表FWロメロ・ルカクやセルビア代表MFネマニャ・マティッチなどトップクラスの選手を獲得しており1人当たりの選手に対しての金額はユナイテッドが4800万ユーロ(約64億)シティは2800ユーロ(約37憶)とユナイテッドの方が高い。
 
 一方シティは、イングランド代表DFカイル・ウォーカーやフランス代表DFバンジャマン・メンディら両SBの補強に加えサブに若手のメンバーなどを補強。獲得人数は多いがユナイテッドより若い選手の補強に力を入れていた。

 また、獲得した選手の出場試合時間でもシティの選手たちの方が多く、チームにうまくフィットした証拠だろう。さらに、放出した選手にフォーカスを当ててもユナイテッドが9人シティが10人となっているがユナイテッドが5300万ユーロ(約71億円)に対しシティは、7800ユーロ(約105億円)と戦力の放出も大きかったことがうかがえる。

 総括すると補強が上手くいったのはシティではないだろうか。ユナイテッドより戦力ダウンした分、補強で多くの選手を安く補強し、その選手たちをうまくフィットさせていた事がデータから読み取れた。

 今シーズン、プレミアリーグを沸かせている裏にはチーム経営陣たちの補強戦略が上手くいったことが少なからず影響しているのではないだろうか。引き続きこういったデータにも注目してみたい。

名前:菊池大将
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