ラ・リーガ バルセロナ

ネイマール退団で“強くなった”バルサ。チーム・メッシ回帰で覇権奪回に突き進む【Match STORY】

 今夏の移籍市場でブラジル代表FWネイマールが退団し、代替選手獲得が難航するなど前評判が低かったバルセロナ。しかし、蓋を開けてみればリーグ戦7連勝。宿命のライバルレアル・マドリードとは早くも勝ち点差7をつけており、これ以上ない好調な滑り出しを見せている。

 今季のバルセロナはまさに”リオネル・メッシのチーム”だ。メッシは7試合で11ゴールと驚異的なペースでゴールを重ねている。

 メッシ好調の理由はポジション変更にありそうだ。今季のバルセロナをフォーメーションで表すのは非常に難しいが、4-2-3-1、4-4-2または4-3-3、4-1-4-1と言えるシステムを採用している。メッシはジョゼップ・グアルディオラ監督時代を彷彿とさせる”偽9番”のようなポジショニング。メッシが空けたスペースに新加入MFパウリーニョやルイス・スアレスらが飛び出すパターンは常に相手DFラインヘ脅威を与え、メッシへの警戒を軽減させている。

 一つ気がかりなのはシステムの都合上、左サイドへ流れる場面が多いFWルイス・スアレス。好調メッシとは対照的に未だ公式戦2ゴールのみと本領発揮には至っていない。スアレスがパスの”出し手”になる場面も散見されるため、今後バルベルデ監督はメッシの負担を減らすためにもスアレスの活かし方を再考しなければならないだろう。

 一方、バルセロナの生命線とも言える中盤はここまでリーグトップとなるパス成功率と平均ボール支配率(58%)、総得点を記録。チャンスクリエイト数ではレアル・マドリードよりも41回下回っているため、万全の状態とは言えないものの(バルセロナ:78回、レアル・マドリード:119回)ある程度機能している状態だ。

 守備陣も安定感を見せている。今夏にも移籍の可能性があったDFハビエル・マスチェラーノは出場機会を取り戻し完全復活。右SBでも新加入のネルソン・セメドが完全にフィット。積極的な攻撃参加で強いインパクトを残し、ブラジル代表DFダニエウ・アウベスの再来との声まで上がっている。

 リーグタイトル奪還に向けて順調なスタートを切ったバルセロナ。替えが効かないFWリオネル・メッシやMFセルヒオ・ブスケツなどの離脱されなければスアレスの復調を待ちながらでも、この好調はしばらく続くだろう。