プレミアリーグ トッテナム

プレミア勢、全クラブのCL決勝T進出が義務に。史上最も“優しいグループ”に恵まれる

プレミア勢、全クラブのCL決勝T進出が義務に

著者:ニール・ハンフリーズ
シンガポールのベストセラー著者の一人。小説4作品を執筆し「プレミアリーチ(2011)」は英メディア「FourFourTwo」の2012年の英国年間最優秀フットボール小説賞を受賞した。テレビ番組での脚本やホストも務め、シンガポール、マレーシア、オーストラリア、英国といった国々でも幅広く活躍している。

 プレミアリーグは地球上の最高峰のリーグだと主張してきた。そして、現在の欧州サッカーでは各リーグの価値は言い訳なしの真の競争とデータによって証明される。

 チャンピオンズリーグのグループステージ組み合わせの結果はプレミアの各クラブに優勝のチャンスを与えようとしているかと思われるほど、彼らにとって、優しいものとなった。いかなるグループも彼らにとって、好都合なものとなっている。

 まずは、現在開幕3連勝でプレミアリーグの首位のマンチェスター・ユナイテッド。グループAとなった彼らはベンフィカ、バーゼル、CSKAモスクワを対戦相手として迎えることになったが、問題なく、1位通過することができるだろう。

 ジョゼ・モウリーニョ監督のチームは、ポール・ポグバとネマニャ・マティッチという素晴らしい中盤のコンビで構成された、モウリーニョ監督好みの4-2-3-1のシステムでチームとしてのまとまりを見せている。この中盤の両選手はまさにCLを戦う上で、まさにうってつけの選手だといえる。ユナイテッドが早い時間にリードを奪うような試合展開となれば、勝ち点を取りこぼす可能性は限りなく低いだろう。ヘンリク・ムヒタリアン、フアン・マタ、ロメル・ルカクといった選手たちがチームをグループトップに導いてくれるに違いない。

 グループBはスコットランドのセルティックにとって、最悪ともいえる組み合わせとなった。彼らはブンデスリーガ王者で世界トップクラスのバイエルン・ミュンヘンに加え、世界一の資金力があるクラブでネイマール加入により絶好調のパリ・サンジェルマンと同グループになってしまった。セルティックはプレーオフにより、何とか本大会出場権を獲得したクラブである。そんな彼らがバイエルン、アンデルレヒト、PSGといったクラブと対戦することになってしまったのは、不運としか言いようがない。彼らに勝ち点を奪うチャンスがあるとすれば、それはアンデルレヒト戦となるだろう。

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