リーグ・アン チャンピオンズリーグ

古橋・前田の元同僚ジョタ、サウジアラビアでの悪夢に終止符を打つ

ジョタ 写真:Getty Images

 スコティッシュ・プレミアシップの名門セルティックで、FW古橋亨梧や日本代表FW前田大然らと共に一時代を築いたポルトガル出身のFWジョタ(アル・イテハド/サウジアラビア1部)。サウジアラビアでの状況に嫌気が差しており、ヨーロッパへの復帰に前向きであるとの報道が盛んにおこなわれていたが、ついに移籍先が決まったようだ。

 ジョタは昨夏セルティックを離れ、アル・イテハドに2500万ポンド(約48億円)で移籍したが、週給19万2000ポンド(約3670万円)だったにもかかわらず、その夢のような移籍はあっという間に「悪夢と化した」と伝えらえている。その理由としてサウジアラビアリーグの外国人選手枠の問題もあったという。

 ジョタの移籍先をめぐる憶測はこの1年半の間絶えず報道されており、一時はセルティックへの復帰も取り沙汰された。しかし、移籍市場に精通するファブリツィオ・ロマーノ氏によると、フランス1部(リーグ・アン)のスタッド・レンヌがジョタの獲得に800万ユーロ(約13億円)を支払うことで合意に取り付けたとのこと。

 しかし、「なぜセルティックはジョタを再獲得しなかったのか?」という疑問もスコットランドでは起こっている。昨夏の退団以来、クラブがこのポルトガル人FWの代役を見つけられなかったことは事実で、今回の移籍金(800万ユーロ)ならセルティックにしてみれば容易に手が届く金額であることは間違いないと伝えられている。

 UEFA(欧州サッカー連盟)の大会に参加しないレンヌは、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)に出場するセルティックのように、ジョタにヨーロッパの強豪と対戦する機会を与えることはできない。しかし、リーグ・アンにはパリ・サンジェルマン、マルセイユ、オリンピック・リヨン、モナコといった強豪との対戦があることが、ジョタを満足させたようだ。

 スコットランド1部のロス・カウンティやアバディーンのような遠く離れた地域(特に真冬の時期はつらい)のクラブと比べれば良い環境だということも移籍の一因となったといわれており、正式な入団発表が待たれているところだ。