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後藤啓介は「W杯厳しい」日本代表OBが指摘した上田綺世との決定的な”差”とは

後藤啓介 写真:アフロスポーツ

 ジュビロ磐田出身であり、シント=トロイデンVV(STVV)所属の日本代表FW後藤啓介は、日本時間1日未明に行われたイングランド戦で出番なし。スコットランド戦ではスタメン出場を果たしたが、絶対的ストライカーであるFW上田綺世(フェイエノールト)との違いも含め、そのプレーには様々な評価が寄せられているほか、一部ではFIFAワールドカップ北中米大会の代表落選が予想されている。

 こうした中、日本代表OBの城彰二氏が自身のYouTubeチャンネルを更新。スコットランド戦およびイングランド戦の出場選手について分析する中で、後藤のプレーに言及した。

 同氏は、スコットランド戦でのパフォーマンスについて「すごく良かった」と前向きに評価。特にポストプレーの質に注目し、「タイミングの取り方が非常に上手い」と指摘した。前線でボールを収める役割を果たしたことで、2列目の選手が前向きでプレーしやすい状況を作り出していたと分析している。

 実際に後藤は、味方の出し手の状況をよく観察しながら、パスが出せるタイミングで相手の間に入り込む動きを繰り返していた。城氏はこの点について「出し手としては非常に出しやすい」とし、パスの受け方やタイミングの良さを高く評価。「ここに出せ」という明確なアクションがあることで、周囲との連携が円滑になっていたとした。また、先発という緊張感の中でも冷静さを保っていた点も好印象だったという。

 一方で課題についても言及している。比較対象として挙げたのは、同じくポストプレーに定評のある上田だ。城氏は「上田は下がりきらない」と説明し、最前線で相手DFにプレッシャーをかけ続けるポジショニングを評価。その一方で後藤については、ボールを受けたい意識が強いあまり、動き直しを繰り返す中で中盤まで下がりすぎてしまう傾向があると指摘した。

 この動きにより、最前線での脅威が薄れる可能性があるとし、「前で張りながらポストプレーをすることが、より効果的になる」と改善点を提示。裏を返せば、ポストプレーの質そのものはすでに高い水準にあるからこそ、立ち位置の最適化によってさらに存在感を高められるとの見方だ。

 対照的に、日本代表OBの田中マルクス闘莉王氏は、後藤について厳しい見方を披露。「良いものは持っているし、引き出しも良いし、パスを引き出すタイミングとか、飛び出すタイミング、ポストプレーに入ってくるタイミングも良い」と一定の評価を与えたが、「少なくともポストプレーで頑張るなり、シュートに持っていくなり、何か見せ場を作って欲しかった」と指摘。

 「チャンスが少ない、なかなか良いボールが出てこないという状況でも、このサバイバルを生き抜くにはもっとアピールが欲しかった」と述べた上で、「何か違いを見せていかなければいけないし、よっぽどアピールしていかないと森保監督の頭に入ってこない」「W杯行くのは厳しい」と、北中米W杯での日本代表メンバー入りが厳しいとの見解を示している。