
フランスの名門パリ・サンジェルマン(PSG)が日本国内で展開していたサッカースクール「パリ・サンジェルマン アカデミーJAPAN」が、2024年12月末で全校舎閉校となっていたようだ。既に公式ホームページやインスタグラムなどが削除状態となっている。
PSGアカデミーJAPANは、2023年4月に開校。埼玉県所沢市で武蔵野校を、東京の品川区では白金校を展開し、2024年6月には神奈川県で横浜校を開校していた。
現地フランスのアカデミー指導統括を行うフランス人ベンジャミン・フーリ氏が監修し、元Jリーガーで東京ヴェルディや大宮アルディージャなどでプレーした小林大吾氏がテクニカルディレクターを務めた。同氏は現場での指導も担当していたという。
幼稚園生から高校生の子ども達を対象に活動していたが、1年8か月で終止符を打つこととなった。関係者によると、開校が決まって以降は大々的にPRを行った上で同クラブのメソッドを広げていくことを計画していたが、様々な問題に直面していたようだ。
開校前年の2022年にはPSGトップチームが来日し、川崎フロンターレ(国立競技場)、浦和レッズ(埼玉スタジアム)、ガンバ大阪(パナソニックスタジアム吹田)のJ3クラブと対戦。入場者数も川崎、浦和戦は共に6万人を超え、3試合で約16万5000人を記録していた。スタジアムには子ども達も多く詰めかけ、ジャパンツアーが大成功となった翌年にスクールを開始させてだけに、関係者も日本での選手育成事業の成功を期待していた。なお、翌2023年も日本で親善試合を行ったPSGだったが、前年のような大成功を収めることはできていない。
さらに、開校当初にPSGに在籍しクラブの顔であったフランス代表FWキリアン・ムバッペ(2017-2024)が、2024年6月にレアル・マドリードに移籍したことで、子どもたちが知っているスター選手がほぼいなくなってしまったこともスクール運営においてマイナスの要因となった可能性もある。
今後は小林氏が新たなサッカースクールとして運営を行い、再スタートを図っていくことも決定しているとのことだ。
海外のビッククラブが展開するサッカースクールと言えば、東京、神奈川、奈良、大阪などで活動するFCバルセロナのバルサアカデミーが有名だ。その他にも、レアル・マドリードやリバプール、ボルシア・ドルトムントなどが日本国内でアカデミー事業を行っている。
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