プレミアリーグ

おそらく破られることのないプレミアリーグの驚異的な記録7選

サディオ・マネ(サウサンプトン所属時)写真:Getty Images

最速ハットトリック記録

サディオ・マネ(サウサンプトン)2分56秒 
記録日:2015年5月16日サウサンプトン対アストン・ヴィラ

FWサディオ・マネ(現アル・ナスル)が、世界最高峰のリーグで残した3分未満でのハットトリックは驚異的な記録といえるだろう。この記録に近づける選手は今後現れる気がしない。もっとも、1994年に19歳のロビー・ファウラー(2012年引退)がリバプール対アーセナル戦で4分32秒でハットトリックを達成したときも、同じことがいわれていたが。

2014/15シーズン、当時マネが所属(2014-2016)していたサウサンプトンは成長著しいクラブだった。一方でアストン・ヴィラは、EFLチャンピオンシップ(イングランド2部)降格に向かう厳しい状況にあり、この両者の実力差は試合で如実に表れ、サウサンプトンが圧勝。その中でマネはヴィラの守備陣を翻弄し、見事な3ゴールをたったの2分56秒の間に決めた。今後もプレミアリーグの偉大な記録の1つとして語り継がれていくだろう。


シェフィールド・ユナイテッド 写真:Getty Images

1シーズンでの最多失点数記録

シェフィールド・ユナイテッド、104失点 
記録シーズン:2023/24

プレミアリーグの1シーズンでの最多失点記録は、この記録が生まれるまで100失点が最高だった。この不名誉な記録を保持していたのは1992/93シーズンのスウィンドン・タウンで、42試合制の中で自陣ゴールから100回もボールを拾う羽目になった。ちなみに同チームは、現在イングランド4部(EFLリーグ2)にまで降格している。

シェフィールド・ユナイテッドはさらにその記録を超え、38試合制で104失点を喫してしまった。この結果、同クラブにとってプレミアリーグ復帰は苦いものとなり、2023/24シーズン終了後にすぐさまチャンピオンシップへ降格することとなった。このような脆弱な守備では、降格は避けられなかったといえるだろう。


ブライアン・ムベウモ 写真:Getty Images

開始1分以内に得点した連続試合数記録

ブレントフォード、3試合 
記録期間:2024/25シーズン第4節から第6節まで

2018年からトーマス・フランク監督が指揮するブレントフォードは、プレミアリーグで堅い守備を誇るチームとして知られているが、攻撃面でも驚異的なスピードを見せた。なんと、彼らは3試合連続で開始1分以内に得点するという快挙を成し遂げたのである。

2024/25シーズン第4節アウェイでのシティ戦、試合開始22秒でFWヨアネ・ウィサはエティハド・スタジアムでゴールを決めた。次の第5節アウェイでのトッテナム・ホットスパー戦、試合開始23秒でFWブライアン・ムベウモが見事なシュートを決めてこれに続いた。この2試合はいずれも敗北を喫したが、それでも気落ちすることなく、第6節のホームでのウェストハム・ユナイテッド戦でも再びムベウモが試合開始38秒で先制ゴールを挙げ、引き分けで連敗を止めた。この驚異的な速攻の記録は、チームの攻撃力の新たな一面を示した。


ジャスティン・クライファート 写真:Getty Images

1試合での最多PKゴール数記録(1選手による)

ジャスティン・クライファート(ボーンマス)3ゴール 
記録日:2024年11月30日ボーンマス対ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ

近年のサッカーでは、特にここ数シーズン、審判がカードや判定を控えめにする傾向があるといわれている。「試合の流れを大事にしたい」という解説者の決まり文句もあり、1試合で複数のPKが与えられることはほとんど考えられない。

過去にPKでハットトリックに近づいた例として、2013/14シーズンにおけるリバプールのスティーブン・ジェラード(現アル・イテファク監督)が挙げられる。この試合では、マンチェスター・ユナイテッドを相手に2本を成功させたが、3本目を外した。

しかし、それから10年後、ついにその偉業を成し遂げた選手が現れた。FWジャスティン・クライファート(ボーンマス)が2024/25シーズン第13節のボーンマス対ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ戦で、プレミアリーグ史上最多となる1試合で3本のPKを成功させた。さらにこの試合では、ボーンマスのFWエヴァニウソンが、同一試合で3本のPKを”獲得”した初のプレミアリーグ選手としても記録されている。

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名前:Mount

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欧州某国在住、ライター、編集者

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