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ヘント移籍の伊藤敦樹、浦和キャプテン就任直後の決断までの経緯とは

伊藤敦樹 写真:Getty Images

 8月14日に浦和レッズからベルギー1部ヘントへの完全移籍が発表された、日本代表経験もあるMF伊藤敦樹。ヘントとは4年契約を結び、自身初の海外移籍を果たしている。浦和に特別な思いを持ち、移籍直前の7月1日にはDF酒井宏樹(オークランド)離脱に伴いキャプテンに就任していた伊藤だが、どのような経緯で移籍を決断するに至ったのか。

 関係者が明かしたところによると、2021年に浦和に加入した伊藤には2023シーズンのオフ時に海外の複数クラブから獲得オファーが届いており、東欧のクラブなどが移籍先の候補に挙がっていたようだ。しかし伊藤は「浦和でタイトルを獲りたい」と残留。その後にオファーを受けたのが今回キャプテンに就任した後のことで、数日の間に話が進展しての移籍決定だったという。

 本人が浦和の公式サイトに「決断にいたるまでの考え」を綴っているように、相当迷った上で決断したとのこと。以前から海外でのプレーを強く希望していたこと、このタイミングでオファーを受けたことが重なり、複数のクラブから最も移籍金が高いヘントを選択したようだ。

 浦和で生まれ育った伊藤は小学校に入る前にサッカーをはじめ、当時の浦和のホームである駒場スタジアムの近くに実家があったため、幼いころから浦和ファンだったという。道祖土少年団から浦和の下部組織に入団した伊藤は、プロ選手となった後も選手活動の合間を縫って少年団や小学生時代に在籍したサッカースクールに顔を出し、子ども達と交流していたようだ。

 現地時間8月29日に行われたUEFAヨーロッパカンファレンスリーグのプレーオフ2ndレグのパルチザン(セルビア1部)戦でデビューを果たしている伊藤。浦和から世界へ羽ばたいたMFの今後に注目が集まる。