ヨーロッパのみならず世界中を巻き込んで盛り上がっているドイツで開催中のユーロ2024(UEFA欧州選手権)。開催国のドイツはベスト8へと進出し、現地も連日異様な盛り上がりをみせている。そんな中、すでにドイツ代表が打ち立てた意外な記録がある。
ドイツ代表のユリアン・ナーゲルスマン監督は、グループリーグからのここまで4試合の中で、自身が選出した23人のフィールドプレーヤーのうち22人をすでに出場させた。今までの欧州選手権やワールドカップでもこれほど多くの選手が出場したことがなく、これはドイツサッカー連盟(DFB)の記録となったようだ。
一方で、この試合までに選ばれたフィールドプレーヤーの中でベンチに残って戦況を見つめていたのはただ1人だけである。今年5月に引退した長谷部誠氏が所属していたアイントラハト・フランクフルトのセンターバックであるDFロビン・コッホだ。
グループリーグの最終戦(6月24日対スイス1-1)でDFヨナタン・ターがイエローカードによる出場停止処分を受けた後、コッホにも望みが託されたが、30日のラウンド16(対デンマーク2-0)ではDFニコ・シュロッターベックが出場した。
このことについて、元ドイツ代表のゴールキーパーであるティモ・ヒルデブランド氏は、ドイツのスポーツ誌『Sportschau』で次のように語っている。
「コッホはまだ残りの試合でプレーすることを望めるし、もしドイツが欧州チャンピオンになった時にも、彼は自分が出場しなかったことなど気にしないだろう。前回ドイツが欧州選手権で優勝した1996年にもベンチに座って欧州王者になった選手が2人いた。イェンス・トッドとルネ・シュナイダーだ。彼らは1996年のイングランド大会でプレーしていない」
ドイツの次戦準々決勝(6日)の相手はスペインだ。ベスト4をかけた今大会必須の注目カードとなっているだけに、コッホに出番はくるのか注目が集まるところだ。
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