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浦和リカルド監督が語るJリーグの魅力とは!?移籍市場に与える影響にも言及

徳島ヴォルティス在籍時のリカルド・ロドリゲス監督 写真提供:Gettyimages

 明治安田生命J1リーグの浦和レッズを率いるリカルド・ロドリゲス監督は、母国スペイン紙『マルカ』の連載コラムでJリーグに関する情報を発信しているが、欧州クラブでプレーしている選手たちにとってJリーグがより魅力的な市場になるという考えを示した。

 浦和レッズは今年3月にエリテセリエン(ノルウェー1部)のFKボデ/グリムトからユンカーを獲得しているほか、今夏の移籍ウィンドウでは、スーペルリーガ(デンマーク1部)のミッティランから元デンマーク代表CBアレクサンダー・ショルツ(28)を完全移籍により獲得。

 さらに、リーグアン(フランス1部)のオリンピック・マルセイユから日本代表DF酒井宏樹(31)を獲得すると、移籍ウィンドウ閉鎖直前の先月12日にはノルウェー1部のスターベクIFを退団していたFW木下康介(26)の獲得も発表するなど、大型補強を展開している。

 一方、今夏の移籍ウィンドウでは、ヴィッセル神戸が日本代表FW大迫勇也(31)とFW武藤嘉紀(29)、元スペイン代表FWボージャン・クルキッチ(31)を獲得しているほか、FC東京には日本代表DF長友佑都(35)が復帰。さらには、ラ・リーガのエイバルを退団していたMF乾貴士(33)がセレッソ大阪の復帰するなど、欧州でプレーしていた選手たちがJリーグクラブに加わるケースが相次いだ。

 このJリーグ全体の流れについてリカルド・ロドリゲス監督は「Jリーグ(の移籍市場)全体にとって非常に興味深いことがありました。ヴィッセル神戸はボージャン・クルキッチを獲得しましたし、セリエAでプレーしていた長友佑都はFC東京に来ました。乾貴士もエイバルでプレーした後、セレッソ大阪に戻ってきましたね」とコメント。

 そして「要するに、これからもっと多くの選手がヨーロッパからJリーグにやって来ても私は驚きません。Jリーグは1つのクラブが突出して強いわけではありません。強力なクラブが多く、とても美しいリーグです」とJリーグの持つ魅力に触れつつ、日本の移籍市場における今後のトレンドについて自身の見解を述べた。

 なお、浦和レッズは、J1リーグ29試合消化時点で勝ち点51を獲得。名古屋グランパス、サガン鳥栖、ヴィッセル神戸、鹿島アントラーズなどと来季AFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージ出場権を巡ってし烈な争いを繰り広げている。くわえてYBCルヴァンカップではベスト4入りを果たしているほか、天皇杯も4回戦まで勝ち進むなど、タイトル獲得の可能性を十分に残している。

 直近2、3シーズンにわたりタイトルとは縁のなかったものの、リカルド・ロドリゲス体制のもとで復権を目指す浦和レッズは、来季にむけてどのような補強を展開するのだろうか。