Jリーグ ヴィッセル神戸

J1ヴィッセル神戸、渡部博文の契約満了を発表「自然と街が融合している神戸が大好きでした」

ヴィッセル神戸の渡部博文 写真提供:Gettyimages

 明治安田生命J1リーグのヴィッセル神戸は20日午後、DF渡部博文が契約満了により今季限りで退団することを公式発表した。

 山形県出身の渡部博文は専修大学をへて2010年に柏レイソルとプロ契約を締結。栃木SCへの1年間にわたるレンタルから復帰した2012年には天皇杯のタイトル獲得に貢献していた。2015年にベガルタ仙台に移籍し主力に定着すると、2017年にはヴィッセル神戸に加入。移籍1年目はJ1リーグで33試合に出場するなど最終ラインを支えていたものの、大幅なメンバーの入れ替えもあり昨季はJ1リーグ6試合の出場にとどまっていた。

 同選手はヴィッセル神戸退団について「最終節は直接お礼を伝えられなかったのでこの場をお借りします。4年間本当にありがとうございました。2017年に加入し、アジアNo.1を目指し練習を続けてきました。今年はNo. 1を掴み取るチャンスを目前で逃してしまいました。しかし本気で取り組んできたからこそ得られた、昨年度の天皇杯優勝。そして今回のACLでチャレンジしている姿を通して、何か伝わるものがあれば嬉しく思います」

 「ヴィッセルは変化が多く、注目度も高いチームです。変化や競争の激しい環境に適応できず苦しい時期もありました。しかし日々自分の問題に向き合い、積み重ねたことで自分の成長に繋がったと思っています。リスペクトできる選手達とプレーし、たくさんの刺激を得る事ができました。この環境を与えてくれたクラブ、スポンサーの皆様、そして共に戦った選手やスタッフの皆さんのおかげだと強く感じています。サポーターの皆さん、今年は異例の年でなかなか現地での観戦が出来ない1年であったと思いますが、どんな時も応援していただきありがとうございました。」

 「連敗が続いて苦しい思いもさせてしまったけれど、天皇杯を優勝した時の嬉し涙を流していたサポーターのみなさんの姿が忘れられません。ACLでも優勝の喜びを分かち合いたかった。今はその思いでいっぱいです。4年間、たくさんの声援が本当に力になりました。自然と街が融合している神戸が大好きでした。まだこの先は決まっていませんが、より成長できる環境を求めてチャレンジしていきます」とクラブ公式サイトを通じてコメントを残した。