日本時間29日にU-21イングランド代表DFアーロン・ワン=ビサカの獲得を発表したマンチェスター・ユナイテッド。アントニオ・バレンシアが去り、補強ポイントだったサイドバックにプレミア屈指の逸材を獲得することができた。今回は、そんなワン=ビサカについて知っておきたい5つのことをご紹介する。
過酷なプレミアデビュー
2018年2月の終わりに、クリスタル・パレスはケガ人の続出に苦しんだ。そこでU-23チームのワン=ビサカにトップチームから招集がかけられた。もともとウィングとしてプレーしていたワン=ビサカだが、トップチームでの練習ではウィルフレッド・ザハとのマッチアップを命じられた。そして、そのサイドバックとしてのポテンシャルを見せつけ、トッテナム・ホットスパー戦でプレミアデビューを飾っている。
プレミアデビュー以降のワン=ビサカには再びの試練が、デビュー戦の格上トッテナムを相手に1-0で敗北。その後、マンチェスター・ユナイテッド戦、チェルシー戦と困難な試合が続いた。ハリー・ケインやロメル・ルカク、エデン・アザールと対峙したワン=ビサカはプレミアリーグというリーグのレベルを思い知っただろう。
お父さんのナイスアシスト
14歳になったワン=ビサカはサッカー以外のことで、自身の立場を危ういものへと追い込んでしまった。練習への遅刻や、セッションの欠席により、クラブ内では彼を手放したほうがいいのではないか?という声も大きくなっていた。
しかし、そこで行動に出たのがワン=ビサカの父親だった。クラブに3ヶ月間だけ様子を見るように嘆願し、納得させた。父親のこの行動がなければ、ワン=ビサカのキャリアはまったく別のものになっていたかもしれない。
データでも一目瞭然な守備力
攻撃力を売りにしたサイドバックが芽の出ることが多い、最近のサッカー界。しかし、ワン=ビサカは守備においても素晴らしい能力を持っている。上半期は129回のタックルを成功させ、1試合あたりでは3.7回となった。2018/2019シー人はプレミアリーグでは唯一となる60回のタックル、60回のインターセプト、60回の対人戦からのチャンス創出を記録。この数字だけでも、彼に秘められているポテンシャルの高さがわかるだろう。彼の素晴らしいタックルは下の動画からご覧いただける。
移籍の記録樹立
ワン=ビサカはトップチームで50試合出場に満たない選手の移籍金記録を塗り替えている可能性が非常に高い。移籍金は5000万ポンド(約68億4000万円)と予想されており、ボーナスやアドオンに応じてさらに高額となる可能性も指摘されている。これまでにトップチームで46試合にしか出場していない選手にとっては、破格の移籍金だ。
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