ブンデスリーガ、2.ブンデスリーガ(ドイツ2部)で戦う侍12選手の現地評価を紹介する、このコーナー。ドイツ誌『キッカー』オンライン版の編集者であるキム・デンプフリングによる監修のもと、同紙の採点と現地評価を紹介する。『キッカー』採点は最高点が1、最低点が6となる。30分以上プレーした選手のみ採点を受ける。
著者:キム・デンプフリング
ドイツ誌『キッカー』オンライン版の編集者。日本語を勉強していたこともあり、大阪で1年間の留学、徳島で1年間の仕事を経験している。スポーツ報知などの日本メディア向けのブンデスリーガの特派員としての経験を経て、日本代表FW乾貴士(アイントラハト・フランクフルト所属時)や大迫勇也(1860ミュンヘン所属時)といった選手の通訳としても活躍した。
武藤嘉紀(マインツ):採点なし
武藤は0-2で敗れたアウクスブルク戦の最後の11分だけプレーした。この敗戦によりマインツは1部残留に向けて難しい立場に立たされている。
香川真司(ボルシア・ドルトムント):採点なし
香川は足首の負傷のため、4-0で勝利したレバークーゼン戦を欠場した。
大迫勇也(ケルン):採点なし
大迫は2-2で引き分けたシャルケ戦でベンチ入りしたが、出番はなかった。ケルンはシーズン終了まで3試合を残して残留圏とは勝ち点8差となり、残留の望みは非常に薄くなった。
長谷部誠(アイントラハト・フランクフルト):5
0-3で敗れたヘルタ・ベルリン戦での長谷部のパフォーマンスはかなり出来の悪いものだった。55分にゼルケを倒して先制点に繋がるPKを献上すると、79分にはゼルケにファウルされた際に顔面にエルボーをお見舞いし退場処分を受けた。
鎌田大地(アイントラハト・フランクフルト):採点なし
鎌田は0-3で敗れたヘルタ・ベルリン戦でベンチ入りしなかった。
酒井高徳(ハンブルガー):3.5
酒井は1-0で勝利したフライブルク戦でも及第点のパフォーマンスを見せた。この勝ち点3によりハンブルガーは1部残留への望みを繋いだ。
伊藤達哉(ハンブルガー):4
1-0の重要な勝利を収めたフライブルク戦で伊藤は87分間プレーし、何回かのゴールチャンスがあった。
浅野拓磨(シュトゥットガルト):採点なし
浅野は2-0で勝利したブレーメン戦でベンチ入りしなかった。
原口元気(フォルトゥナ・デュッセルドルフ):1.5
3-0の勝利を収めたインゴルシュタット戦で、原口はピッチ上のベストプレーヤーの一人だった。試合序盤にヘニングスの先制点をアシストしている。
宇佐美貴史(フォルトゥナ・デュッセルドルフ):2.5
宇佐美はインゴルシュタット戦(3-0で勝利)で良いプレーを見せ、セットプレーからいくつものチャンスを演出した。39分にはCKでチームの2点目を生んだ。
関根貴大(インゴルシュタット):採点なし
関根は0-3で敗れたフォルトゥナ・デュッセルドルフ戦でベンチ入りしなかった。
宮市亮(ザンクトパウリ):採点なし
昨年6月の十字靱帯断裂の怪我から回復し、復帰を目指している。
【今節の総括】
今週のブンデスリーガで最低の評価を受けたのは、長谷部誠だった。いつもは非常に冷静な守備の仕事人はPKを与えるファウルを犯し、その後は完全に我を失ってヘルタ・ベルリンのダビー・ゼルケにひじ打ちを食らわせている。ゼルケは病院で検査を受ける必要があったほどで、脳震とうを負った言われている。またフランクフルトは0-3で敗れ、6位以内に上昇するチャンスを逃した。
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