ラ・リーガ アトレティコ・マドリード

シメオネ、バルサ敗戦後たまらず嘆く「メッシがアトレティコのシャツを着ていたら…」

 リーガ・エスパニョーラ第27節バルセロナ対アトレティコ・マドリードが現地時間4日にカンプ・ノウで行われた。この試合後、アトレティコの指揮官ディエゴ・シメオネ監督がインタビューに答えた。4日、スペイン紙『マルカ』などで各紙で報じられた。

 試合は26分にリオネル・メッシのFKからのゴールでバルセロナが先制。この1点をバルセロナが守り切り1-0でアトレティコを下した。

 この試合後ディエゴ・シメオネ監督は「バルセロナとの試合結果はいつも僅差だ。私たちと彼らはそこまで遠くない。後半の内容を見るとそう感じることができた。私はその良い感触を持ち帰るよ」と試合の内容について満足していた。続けてFKを決めたメッシについて「メッシがアトレティコのシャツ(ユニフォーム)を着ていれば試合は1-0で我々が勝っただろう」とコメント。続けて「バルセロナとレアル・マドリードがリーグを支配してきたが、我々は2013-14シーズンにリーグ優勝したがこれを繰り返すことは難しい」と語った。

 この試合で首位との勝ち点差8とされたアトレティコ。果たして残りの期間で逆転出来るのだろうか。

リーガ第27節バルセロナ対アトレティコ・マドリードが日本時間5日に行われた。

今回は試合におけるマン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)、ザ・ハードワーカー(THW)、モースト・ディサポインティング・プレーヤー(MDP)を選出し、両チームの監督とレフェリーについての分析、評価をする。

バルセロナ

MOTM(最優秀選手):リオネル・メッシ
”メッシらしい”プレーを見せた。自ら得たFKを壁の上を通して右隅に沈め、決勝点を奪取。ドリブルは常にアトレティコ守備陣の脅威となった。

THW(ザ・ハード・ワーカー):ルイス・スアレス
得点こそ奪えなかったが、鋭い動き出しで常に前線で脅威となった。攻守の切り替えで守備で大きく貢献している。

MDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):アンドレ・ゴメス
イニエスタと交代で途中出場するも大きなインパクトは残せず。ボールロストも多かった。

アトレティコ・マドリード

MOTM(最優秀選手):対象者なし

THW(ザ・ハード・ワーカー):ホセ・マリア・ヒメネス
スアレスとの1対1の対応も上手にこなし、ゴディンやサイドバックのカバーもこなした。低く設定したDFラインの中で、高い集中力を発揮し、失点を防いだ。

MDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):ジエゴ・コスタ
ボールを収めた後の対応が悪く、カウンターの起点になることはできなかった。シュートもほとんど打てておらず、唯一のシュートもブロックされ可能性は皆無だった。D・コスタの調子がチームの調子を左右するほどに影響力は大きい。

バルセロナ監督:エルネスト・バルベルデ

アトレティコ・マドリード相手に盤石の戦い。攻撃面では常にボールを支配し、ルイス・スアレスとリオネル・メッシがチャンスを作り出した。守備面では奪われた瞬間に素早い切り替えですぐさまボールを奪い返している。

アトレティコ・マドリード監督:ディエゴ・シメオネ

序盤は高いプレッシャーと、それを掻い潜られてからの低いDFラインを敷いたカウンターで、安定した戦いを見せた。メッシのFKにより先制されて以降は前線の枚数を増やしたが、ハイプレスを賭けるわけでもなく、疑問の残る采配となった。ガメイロなどは全く良さを出せていない。

主審:ヒル・マンサーノ

1度だけグリーズマンが抜け出した際のオフサイド判定にミスがあったが、それ以外で試合を壊すことはなく、大事な一戦を裁いたと言えるだろう。