セリエA ミラン

ミランの中国人オーナーが破産か。クラブ購入時のローンを返済できず、資産オークションを実施へ

 ミランのオーナーを務めるリー・ヨンホン会長が破産に追い込まれている可能性があるようだ。19日、イタリア紙『CORRIERE DELLA SERA』が報じている。

 昨年4月に前ミラン会長シルビオ・ベルルスコーニ氏から株式を買い取り、クラブのオーナーに就任した中国人実業家リー・ヨンホン氏。株式や不動産への投資によって財を築いた個人投資家として知られ、ペットボトル製造会社、リン鉱床採掘会社の株式など総額およそ5億ユーロの資産を保有しているという情報が伝えられていた。

 しかし、以前からその素性について懐疑的な見方も浮上している。米紙『ニューヨークタイムズ』は事業に含まれているはずのリン鉱山の証拠が見つかっていないと指摘し、資金不足を追求。その後、複数の金融系メディアが疑惑の目を向けていた。

 リー・ヨンホン氏はミランの買収にあたり、金利が非常に高い借金に頼ったとみられている。購入費用の8億2800万ドル(約920億円)を工面することに苦しんだ同氏は、米国の投資ファンドの『エリオットファンド』から借金。

 同社は「破綻国家から膨大なリターンをむしり取る、”ハイエナファンド”と呼ばれる側面もある。かつてペルーやコンゴといった破綻国家の国債を二束三文で買い叩き、原油タンカーやインフラ等を差し押さえた上で転売し、法外な利益を得てきた」と評価されており、ミラン買収は極めてリスクの高い決断だった。

 今回の報道で新たに、リー・ヨンホン氏の持ち株会社『Zhuhai Zhongfu』は江蘇省と広東省の銀行から借りた金額を返済するため、『淘宝網』のオークションを利用した資産売却命令を受けたことが発覚。

 さらに中国証券監督管理委員会が数か月にわたり破産を隠してきた持株会社の不正行為の調査を開始すると発表された。

 いよいよリー・ヨンホン氏は窮地に追い込まれているようだ。『エリオットファンド』から3億ユーロ(約397億円)、オフショアファンドから3億4000万ユーロ(約450億円)の借金を背負っており、2017年4月にミラノ買収を完了した頃には、すでにリー・ヨンホン氏は破産済みであった可能性も指摘されている。