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イタリア、選手代理人資格規定改正が決定。一度廃止されていた試験を再導入

 イタリアにおけるスポーツ・エージェントの資格規定が改正された。これにより2015年の改正以前に“近い”状態になるもようだ。9日、「カルチョ・メルカート』、『プレミアム・スポーツ』など多数メディアが報じている。

 サッカーにおいてこのスポーツ・エージェントというものは以前はFIFAの試験に合格したFIFA公認代理人をさしていた。しかし2015年にそれが廃止になり、選手が認める人物であれば誰でもなれるようになっていたのだ。

 実際に、親族など近しいものに代理人を持つ選手は多い。インテル主将のアルゼンチン代表FWのマウロ・イカルディの代理人をつとめるワンダ夫人や、ユベントスのアルゼンチン代表FWパオロ・ディバラの兄弟で同選手の代理人でもあるマリアーノ氏などがそうだ。

 今回の改正でイタリアサッカー連盟の管理下でおこなわれた代理人登録がイタリア・オリンピック委員会に移ることになる。イタリア国内で代理人になるためには学歴や国籍などの条件をクリアすると共に定められた試験を通らなくてはいけなくなったのだ。

 この改正はサッカー選手の代理人のみに限らず、全てのスポーツ・エージェントに適用される。試験の難易度は不明だが、ハイレベルにならないであろうと予想されている。

 なお、2015年の改正以前に代理人となったものはこの試験を受けなくても大丈夫だ。そのため、それ以前に代理人になったライオラ氏には影響はないようだ