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高井幸大は「16億円での完全移籍に値しない」ボルシアMG残留説も批判噴出!その真相とは

高井幸大 写真:アフロスポーツ

 川崎フロンターレ出身のFIFAワールドカップ北中米大会日本代表候補DF高井幸大は現在、トッテナムからボルシアMGへ期限付き移籍中。期限付き移籍期間は2026年6月までだが、現時点で去就は不透明。現地メディアからは一部批判的な意見も挙がっている。

 ドイツ紙『ラインニッシェ・ポスト』は4月30日に「高井のパフォーマンスは、900万ユーロ(約16億5,000万円)での完全移籍に値しない」と断じた上で、筋肉系の負傷による1ヶ月以上の戦線離脱を淡々と紹介している。その結果として残ったのは、2月末以降わずか4分という出場時間だ。数字が、全てを物語っている。

 同紙の論調は感情論ではなく事実の積み上げに基づいている。デビュー当初は「有望な兆候を見せていた」とも報じており、むしろ期待値との落差が批判のトーンを際立たせているとみられる。

 残留の可能性がゼロではないのは確かだ。マルヴィン・フリードリヒのウニオン・ベルリン復帰が決定的であることで、ボルシアMGは最終ラインに空白を抱えることになる。同紙も「再レンタルは理にかなっている」と認めており、現実路線として浮上しているのは完全移籍ではない。

 だが、そのシナリオにもトッテナムという高い壁が立ちはだかる。レンタル延長を認めるかどうかの決定権は、完全に移籍元のクラブが握っている。高井自身の意思や実績よりも、プレミアのクラブの思惑が去就を左右するという不条理な構図が、そこにある。

 財政面の現実も、残酷なほどシンプルだ。ドイツ『RP』が2月15日時点で報じていたように、高井の契約には買取オプションが設定されており、その金額は900万ユーロ。一方でボルシアMGが今夏の補強に充てられる予算はわずか500万ユーロ(約9億2,000万円)にすぎない。プレミアリーグの市場規模を基準にすれば「割安」とも映る数字だが、差額は単純計算で400万ユーロだ。

 レンタル延長が実現したとしても、「完全移籍に値しない」という烙印は容易に消えない。W杯出場を視野に入れる高井にとって、所属クラブでの出場機会確保は代表定着の大前提でもある。とはいえ、4分という出場時間を引きずったまま翌シーズンに突入すれば、代表選考からも遠ざかるリスクは十分ある。DF鈴木淳之介(FCコペンハーゲン)がUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の舞台でバルセロナやナポリといった強豪相手に堂々たるプレーを見せていることも、高井の代表メンバー入りの可能性に影響を与えそうだ。