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佐野海舟・遠藤航・鎌田大地・守田英正・田中碧…日本代表OBが思う「機能するボランチコンビ」は?

写真:アフロスポーツ

 FIFAワールドカップ北中米大会での躍進が期待されているサッカー日本代表「森保ジャパン」。カタールW杯以降、ドイツ代表、ブラジル代表、イングランド代表と次々と強豪国を下しているが、中盤の競争は激化。イングランド戦ではMF佐野海舟(マインツ)、MF鎌田大地(クリスタル・パレス)によるダブルボランチが機能したが、日本代表OBの田中マルクス闘莉王氏は「遠藤・守田コンビに匹敵する」と断言。W杯本番を見据えた「最強の中盤布陣」について、鋭い持論を展開した。

 闘莉王氏は5日、自身のYouTubeチャンネルを更新し、イングランド戦出場選手のプレーを採点。その中で、佐野海舟に満点の「10点」を与え、MVPに推すほどの絶賛を送った。

 「スコットランド戦でうまくいかなかった藤田選手と田中碧選手。今回はっきりと潰す役は佐野選手で、捌く役は鎌田選手と、やはり役割がはっきりしたところで物事は少しスムーズになる」

 この言葉が示すのは、単なる戦術論にとどまらない。MF藤田譲瑠チマ(ザンクトパウリ)とMF田中碧(リーズ・ユナイテッド)は「タイプが似すぎている」という構造的な問題。捌く役と潰す役、異質な才能の組み合わせこそが機能する前提条件だ、と闘莉王氏は看破する。

 鎌田に関しても採点は「9.5点」。「スローモーションのようだった」という表現が秀逸で、相手が飛び込めない圧倒的な落ち着きとゲームコントロールを高く評価した。

 そして最も注目すべきは、負傷離脱中のMF遠藤航(リバプール)の不在について語った以下のコメントだ。

 「あれくらいのパフォーマンスを見せてくれると、もし遠藤選手が戻ってこなくても『日本のサポーターの皆さん安心してください、俺がいるんだぞ』というくらいのアピールをしてくれました」

 遠藤の「後継者」議論に、一定の決着を示した発言とも受け取れる。さらに闘莉王氏は遠藤・守田のダブルボランチコンビ論にも踏み込んだ。

 「1人が捌いて、リズムを作る鎌田選手と守田選手。そしてポジショニングを良くして必ず潰しにかかる佐野選手と遠藤選手。ちょっと似ていますね。守田選手と鎌田選手を組ませてもうまくいかないし、遠藤選手と佐野選手を組ませてもなかなか上手くいかない」

 「スコットランド戦も藤田選手と田中碧選手は少しタイプが似ているからうまくいかないんですよね、なんだかんだ。だけど、遠藤選手と鎌田選手を組ませても全然うまくハマる。そして、守田選手と佐野選手を一緒に組ませてもハマる。だから、こういうことは間違いなく森保監督の頭に入っていると思います」

 整理すると、闘莉王氏が示す「機能する組み合わせ」は「鎌田+佐野」「遠藤+守田」「遠藤+鎌田」「守田+佐野」の4択。逆に「守田+鎌田」「遠藤+佐野」「藤田+田中」は同質すぎて噛み合わない、という構造論だ。

 それだけに、MF守田英正(スポルティングCP)の代表招集外が続いている点は気がかりだ。森保監督のダブルボランチ構想に同選手が含まれているのか、闘莉王氏の見解を踏まえると、W杯で好成績を収める上で必要不可欠な戦力であることは間違いない。