
U23日本代表FW斉藤光毅は、日本時間28日未明に行われたパリ五輪男子サッカー競技・グループリーグ第2戦のマリ戦でスタメン出場。日本代表OBの田中マルクス闘莉王氏から厳しい評価を受けたが、同選手の去就は依然として不透明とみられている。
横浜FC下部組織出身の斉藤は、2022年夏にベルギー2部ロンメルSKからスパルタ・ロッテルダムへ期限付き移籍。2022/23シーズンにオランダ1部リーグで7ゴール5アシストと結果を残すと、2023/24シーズンも16試合のスタメン出場で3ゴール5アシスト。昨年10月にハムストリングの負傷により離脱したとはいえ、復帰後に左ウイングで再びレギュラーに定着していた。
しかし、ロッテルダムへの期限付き移籍期間は先月末に満了。同クラブのヘラード・ネイカンプTD(テクニカルディレクター)は今年5月の時点で「オランダ国外からも多くのクラブが関心を寄せている。彼を引き留めるのは不可能だ」と退団を覚悟していた。
またオランダメディア『Voetbal』は先月25日に「斉藤はすでにロンメルSKへ復帰している」とリポート。以前にFW上田綺世擁するフェイエノールト、PSVアイントホーフェン、FCトゥウェンテからの関心が取りざたされていたが、『FCアップデート』など複数のオランダメディアは「ロッテルダムはこの夏に斉藤を失った」と伝えるのみ。他クラブとの移籍交渉が報じられていないだけに、去就が白紙である可能性も考えられる。
一方、闘莉王氏は29日に自身のYouTubeチャンネルを更新。マリ戦出場選手を採点する中、斉藤について「試合にいた?」と切り出すと、「(ピッチに)いたかどうか全然分からない。全く何もできていない。ディフェンスラインに負担がかかるのは、攻撃陣がちゃんとしないから。チャンスも全然作れていないし、残念」と切り捨てた。
パリ五輪でのプレーにより、さらなる成長が見込まれる斉藤。初戦のパラグアイ戦では攻撃面で存在感を発揮していただけに、今後のパフォーマンス次第では新たに興味を示すクラブが現れるかもしれない。
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