Jリーグ 名古屋グランパス

長谷川健太監督解任論も。G大阪・中谷進之介が思う名古屋の“極端な部分”とは

中谷進之介(名古屋グランパス所属時) 写真:Getty Images

 ガンバ大阪所属DF中谷進之介が、名古屋グランパス時代を回顧。柏レイソル下部組織出身で今年4月に現役を退いた島川俊郎氏とともに、名古屋の監督交代について語っている。

 同選手は2018年6月に柏レイソルから名古屋へ完全移籍。加入1年目から風間八宏監督のもとでコンスタントにスタメン出場すると、2019シーズン途中から2021シーズン終了後まで率いたマッシモ・フィッカデンティ監督、そして長谷川健太現監督のもとでも守備陣の中心選手として活躍。2021シーズンにはYBCルヴァンカップのタイトルを獲得した。

 島川氏の公式YouTubeチャンネルでは、今月3日に両者の対談動画が公開されているが、中谷は柏から名古屋への移籍を決断した理由のひとつに、ポゼッションサッカーに拘る風間監督の存在を挙げている。それだけに、同選手は「風間さんの時代は楽しかったし、(2019年9月に)解任されるまでめっちゃ良かった。ジョアン・シミッチの(来日)1年目はとんでもなかった」と語っている。

 また、同選手は風間監督の攻撃サッカーにも言及。「風間さんはトラップした後に『早くパスを出せ』『いらない時間を使うな』と言う。僕がトラップしてからパスを出すまでの時間を計られて『遅い』というのを、何回もされた」と、自身に対する指導内容を明かしている。

 ただ話題がフィッカデンティ監督に移ると、中谷はイタリア人指導者についてほとんど言及せず。島川氏は「(名古屋の監督交代は)なんか分かりやすいよね。『守備・攻撃・行き過ぎだ』みたいな。(風間さんが攻撃志向だったから、)フィッカデンティを呼んで『守備』ということでしょ。さすがトヨタ、名古屋という感じだね」と私見を述べると、中谷も「そうですね」と頷いた。

 名古屋の場合、監督交代前後でチーム戦術が大幅に変わると、中谷と島川氏の意見は一致。今季ここまでJ1第21節終了時点で11位と上位争いに絡めていない中、一部から長谷川監督の解任を求める声が挙がっている。