横浜フリューゲルス、京都パープルサンガ(現京都サンガ)、ガンバ大阪、ジュビロ磐田でプレーした遠藤保仁氏は、2023シーズン限りで現役引退。鹿児島実業高校サッカー部、日本代表で先輩にあたる城彰二氏が、遠藤氏引退の裏側を語っている。
城氏は今月27日に自身のYouTubeチャンネルを更新。昨年12月に行われた中村俊輔氏(現横浜FCコーチ)の引退試合を振り返る中、「実は中村俊輔の引退試合の時に(遠藤と)話をしたんだよね」と切り出すと、「本人は『ジュビロはもう出る』という話をしていた。『どうするの』と聞いたら、『やれる所あれば、もう少しプレーしたい』と。まだ現役でもうちょっとだけやりたいとは思っていたみたい。けど条件的にそういったクラブが無かったのかな」とコメント。遠藤氏が現役続行を望んでいたことを明かしたのだ。
そんな遠藤氏の現役引退は、今年1月9日に磐田が公式サイトを通じて発表。G大阪は同日にトップチームコーチとしての招へいを発表したが、本人は引退会見を開かず。エージェント会社『ONE CLIP』の公式YouTubeチャンネルを通じて「オフ真っ只中で。本来であれば、記者会見とかそういうのを開かなきゃいけないのかなと思っておりましたが、記者会見で真面目に語るのも僕らしくないかなというのもあり、そして何と言ってもオフはオフなので。オフを満喫したいので、記者会見を開くことはしませんでした」と語っていた。
引退会見を実施しなかったことについて、城氏は「(G大阪のコーチになったのは)あいつらしいよね。引退会見もしないし。やっぱり踏ん切りを一回つけてということだったと思うけどね」と頷くと、「(中村俊輔と同じく)ヤットも1,2年後に引退試合があるかもしれないし、やってほしいよね。最後の雄姿を見たいなと思う」とサッカーファンの思いを代弁。
「鹿実(鹿児島実業高校)の後輩ということで、本当に長きにわたって日本代表を引っ張ってくれた。本当に素晴らしスーパースターだと思う」とレジェンドを労うとともに、「今後も日本サッカーを引っ張ってほしい。G大阪でまた頑張ってほしいなと思う」と指導者としての今後に期待を寄せた。
なお遠藤氏本人は、27日に自身のYouTubeチャンネルで公開された「ヤットへインタビュー」で「(引退の)きっかけとかタイミングとかない。ある程度今年までかなと。(これという決め手は)あまりない。夏が暑すぎるのは、ひとつある。命に関わるから危ない」と引退の背景を語っている。
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