バルセロナは三木谷浩史氏が最高経営責任者を務める『楽天グループ株式会社』とのメインスポンサー契約を今季限りで終了する。そのバルセロナが音楽ストリーミングサービス『Spotify』を手がけるスウェーデン企業の『スポティファイ・テクノロジー』と複数年による巨額契約を結んだようだ。7日、スペインメディア『Esports RAC1』が伝えている。
バルセロナは2017/18シーズンから楽天とのスポンサー契約を結んでおり、昨季まで年間5500万ユーロ(約72億円)という巨額のスポンサー料を受け取っていた。また、昨年11月には1年間の契約延長オプションを行使。これにより、両者の契約期間は2022年6月までに延長されていた。
しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、2020年3月からしばらく公式戦が中断されると、再開直後もしばらく無観客での開催を強いられるなど、バルセロナは経営面での打撃を受ける。くわえて2020/21シーズンに関しては3000万ユーロ(約39億円)までスポンサー料が減額。さらに三木谷浩史氏がバルセロナの待遇に満足していないことが報じられており、両者の契約は今季限りで終了することが決まっている。
楽天にかわるメインスポンサーについてはスペイン紙『スポルト』が6日、Spotifyとバルセロナが年間6000万ユーロ(約79億円)による契約を締結することで大筋合意に達したと報道。バルセロナのホームスタジアム『カンプ・ノウ』の命名権についてもSpotifyに売却することが確実になったと伝えられていた。
しかし、『Esports RAC1』の報道によると、Spotifyはバルセロナに対して「3年総額2億8000万ユーロ(約370億円)」のスポンサー料を支払うかわりに、男子・女子チームのユニフォームやトレーニングウェアの胸にスポンサー名が掲載してもらうほか、カンプ・ノウの命名権も取得するという。
新型コロナウイルス感染拡大による入場料収入などにより、財政面で大打撃を受けたバルセロナ。昨年8月にはアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(34)の放出を余儀なくされたが、サッカークラブで例を見ない巨額契約を結ぶことによりV字回復を狙うようだ。
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