Jリーグ 鹿島アントラーズ

元鹿島FWカイオ、中東への完全移籍が決定。Jリーグ復帰は実現せず…

カイオ 写真提供:Gettyimages

 UAEのシャールジャFCは6日、明治安田生命J1リーグの鹿島アントラーズでプレーした過去をもつブラジル人FWカイオを完全移籍により獲得したと公式発表している。

 カイオは、2019年夏にUAEのアル・アインからプリメイラリーガ(ポルトガル1部)の強豪ベンフィカへ加入。しかし、移籍後は公式戦わずか3試合の先発出場と厳しい立場に置かれ、昨年1月にUAEのシャールジャFCへ1年半のレンタル移籍により加わっていた。同選手は今季、リーグ戦で20試合に先発出場し5ゴール8アシストをあげているほか、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)・グループステージでも全試合でフル出場していた。

 カイオはベンフィカで2021/22シーズンの構想から外れていることもあり、先月に鹿島アントラーズや他のJリーグクラブが獲得に興味を示していると伝えられていた。しかし、今月4日にベンフィカとシャールジャFCが移籍金200万ユーロ(約2億7000万円)の取引で合意に達したと複数のポルトガルメディアが報道。そして、シャールジャFCは同選手と2024年6月までの3年契約を結んだと発表している。

 なお、カイオは2011年に千葉国際高校に留学すると、2014年に鹿島アントラーズへ加入。プロ1年目から公式戦37試合に出場し9ゴールをあげるなど頭角を現し、2015年にはナビスコカップ(現YBCルヴァンカップ)優勝に貢献していた。