日本代表・海外組 海外日本人選手

元川崎FW山田新がセルティック退団へ!「放出対象」Jリーグ復帰の現実味

山田新 写真:アフロスポーツ

 川崎フロンターレ在籍歴のある日本代表FW山田新は現在、スコットランド1部セルティックからドイツ2部SCプロイセン・ミュンスターへ期限付き移籍中。4月19日のシャルケ戦で移籍後初ゴールを決めたが、その「初ゴール」が置かれた文脈こそが、彼の現状をあまりにも残酷に映し出している。0-4と完全に勝負が決した81分に投入され、傷口を1点塞いだだけ。セルティックが移籍金150万ポンド(約3億円)を投じて獲得した25歳のストライカーが刻んだゴールの重みとしては、あまりにも軽い。

 セルティックの専門サイト『Celts Are Here』はこのゴールを報じながらも、辛辣な現実を突きつけた。山田の最後のゴールは昨年6月11日、川崎フロンターレ時代の福島ユナイテッド戦まで遡るという。実に10か月に及ぶ無得点期間。ヨーロッパで生き残りを賭けるフォワードとして、この空白は致命的な傷として残る。

 同メディアは「今夏、セルティックでは大規模な戦力整理が予想されており、複数の控え選手が放出対象になる見込みだ。契約をあと3年残している山田も、その議論から外れるだけの実績を示せていない」とリポート。4年契約の1年目にしてすでに”議論の俎上”に乗せられているという事実は重い。

 セルティックでの実績も惨憺たるものだった。出場11試合で先発はわずか1回、得点はゼロ。打開を図るべく1月に決断したミュンスターへのレンタルも、現時点では効果を発揮していない。ドイツ2部リーグ戦6試合試合出場で先発1回。所属クラブは降格圏に沈んでおり、直近6試合未勝利と、浮上の兆しはない。『Celts Are Here』は「現時点で山田は苦戦するチームの中で控え的な存在にとどまっている」と伝えている。

 さらに痛いのは、同時期にレンタルに出た他選手との「差」が可視化されつつある点だ。ジョニー・ケニーは昇格争いを続けるボルトンで直近5試合4得点、ルイス・パルマはレフ・ポズナンで活躍し、スペインからの関心まで引き寄せている。同メディアは「現時点で山田はそのレベルには達していない」と明言した。

 今夏の選択肢として、Jリーグクラブへの復帰移籍が現実味を帯びてくる。セルティック復帰が遠のけば、日本国内のクラブが”救済ロープ”を投げる展開も十分あり得る。だが、3億円規模の移籍金でセルティックが獲得しただけに、レンタル移籍でのJリーグ復帰が現実的とみられる。移籍後初ゴールを決めたとはいえ、山田の置かれている状況はあまりにも厳しいものだ。