10月下旬発表のFIFAランキングで、日本代表に追い抜かれて17位に転落する見込みであるスイス代表。同国の選手では、FWナッシム・ベン・カリファ(アビスパ福岡)が日本でプレーしているほか、Jリーグへ新天地を求めている選手もいるという。
スイス人では、1995年から97年にかけてMFトーマス・ビッケルがヴィッセル神戸でプレーしていたほか、2010年の南アフリカW杯スイス代表メンバーであるGKジョニー・レオーニが、AC長野パルセイロや栃木SCに在籍。2022年4月にはベン・カリファがサンフレッチェ広島へ加入し、ミヒャエル・スキッベ監督との再会を果たしたが、2024年1月に広島から福岡へ完全移籍。ただ今季はここまで度重なる負傷離脱により、リーグ戦での出場がない。
日本人選手によるスイス1部リーグでの活躍も顕著だ。2023年7月に鹿島アントラーズからセルヴェットFCへ完全移籍したDF常本佳吾は、鹿島でも指導を受けていたレネ・ヴァイラー元監督のもとでコンスタントにプレー。今季もここまでサイドバックの主力選手として活躍しているほか、グラスホッパー・クラブ・チューリッヒ所属DF瀬古歩夢も今季ここまでリーグ戦10試合に出場。10月のFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選で日本代表に復帰している。
スイスにルーツを持ち、日本で活動しているジャーナリストのリオネル氏は10月20日、元U19スイス代表、グラスホッパー指揮官のブルーノ・ベルナー氏にJクラブ監督就任の可能性があることを伝えたが、「スイス人がJリーグに行くことは嬉しい。もう一人はベン・カリファだ」という声に対して「来年、もうひとりのスイス人選手が加わる」と反応。ベルナー氏にくわえてスイス人選手のJリーグ挑戦を予告したが、「現時点で取引は成立しているが、まだサインしていないので秘密だ」と詳細を明かさなかった。
なおベン・カリファは広島在籍時の2022年10月、母国メディア『ブリック』のインタビューで日本文化を絶賛。「日本人は互いのことをリスペクトする」「日本での生活を楽しんでいる」などと満足感をあらわにしていた。ベン・カリファのコメントを受けて日本に対する印象が良くなり、Jリーグ移籍に興味を持つスイス人選手が増加している可能性も考えられる。
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