Jリーグ V・ファーレン長崎

J2長崎はCASへ控訴?サントス・カリーレ監督がFIFA裁判で勝訴か

ファビオ・カリーレ監督 写真:Getty Images

 V・ファーレン長崎は今年2月、ファビオ・カリーレ監督を巡る問題で、ブラジル2部降格クラブのサントスや同監督などを相手どり国際サッカー連盟(FIFA)に提訴。二重契約を主張し、違約金の支払いを求めていたが、FIFAから認められなかったという。

 同監督については、長崎が2023年12月4日に2024シーズンの契約更新を公式発表したにもかかわらず、サントスがおよそ2週間後の19日に招へいを発表。両クラブ幹部は2024年1月12日に協議したが、サントスは協議終了直後に「サントスはカリーレ監督と長崎の契約が今年1月1日に終了していたことを把握。長崎との交渉を正式に終了した」と、違約金の支払いに応じない姿勢を打ち出す。

 すると、長崎は13日に「事実に反するのみならず、昨日の会議でのサントスの立場とも全く異なる主張。昨日の会議に関する回答がない中でこのようなリリースが発信されたことは極めて遺憾。クラブとしてしかるべき措置を取ることを検討してまいります」と反発。およそ1か月後の2月15日に「カリーレ監督及びレアンドロコーチ・デニスコーチ・セザールコーチからの契約破棄に伴う違約金等の請求に関して、2月15日にFIFAへの提訴が完了した」と報告していた。

 ブラジルメディア『グローボ』は8月30日に「カリーレ監督やサントスがFIFAの裁判で勝訴。FIFAは長崎からの訴訟を評価する管轄権がないため、手を引いた」とリポート。サントスやカリーレ監督に対して違約金の支払いを命じなかったというが、長崎がCAS(スポーツ仲裁裁判所)へ控訴する可能性もあわせて伝えた。

 また同メディアは「日本では税制上の理由から契約は11ヶ月ごとに更新される。そのため、カリーユの契約は1月に終了しており、2024年2月に延長されただけだった」と綴るなど、サントスの“カリーレ監督強奪”が正当なものだったと主張している。