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「三笘のゴールばかり煽り…」コロンビア戦中継にトルシエ元監督の通訳苦言

フローラン・ダバディ氏(写真右)写真:Getty Images

 サッカー日本代表「森保ジャパン」は今月28日、キリンチャレンジカップ2023コロンビア戦で1-2と逆転負け。かつてフィリップ・トルシエ元日本代表監督の通訳を務めていたフローラン・ダバディ氏が、日本テレビ制作のサッカー中継に苦言を呈している。

 日本代表は3分にMF三笘薫(ブライトン)のヘディングシュートから先制も、33分にDFジョン・デュラン(アストン・ビラ)に同点ゴールを献上。61分にFWラファエル・ボレ(アイントラハト・フランクフルト)の鮮やかなオーバーヘッドからゴールネットを揺らされると、森保監督の交代策がはまらず敗れている。

 この一戦は、地上波の日本テレビ系列で生中継されたほか、『TVer』でのライブ配信。試合後には日本代表選手や森保監督へのインタビューが実施されたほか、三笘のゴールシーンを振り返っている。

 ただ、試合結果や内容ともに悪かったにもかかわらずインタビュアーや解説者等から厳しい指摘がなかっただけに、一部のサッカーファンからは中継内容に対する不満が沸き起こっている。

 するとダバディ氏も29日になって、自身のツイッターアカウントを更新。「昨日は感情的になっちゃだめと、ツイート控えましたが、一夜空けてやはりモヤモヤしますよ」と切り出すと、「私は戦術家ではないので、試合内容はともかく、試合後の民放テレビの切り口、選手たちのムードはおかしくありませんか。私だけですか。親善試合とはいえ、負けて悔しくないのですか」と、代表戦の中継内容や日本代表選手の姿勢を非難。

 「それと日テレサッカー班は大丈夫ですか。試合直後のフラッシュ・インタビューで負けたチームに対して、陽気に『お疲れ様でした』と言ってどうするんですか。暖かく見守るタイミングは違います。Jリーグを強くした魂たち、ピクシーやドゥンガなら恥ずかしいです」と、試合結果とインタビューの空気感に乖離があることを指摘する。

 その上で「試合後やたら三笘選手のゴールばかりを煽って、ウルグアイ戦とコロンビア戦は良い実験となったと示唆して、コロンビアのゴールもほとんど見せないのですね。そういった報道や中継すれば、それはW杯ベスト8進出が難しいです」と、日本メディアの報道の仕方をバッサリ切り捨てている。