FW原大智はラ・リーガ(スペイン1部)のデポルティーボ・アラベスへ今年6月末に加入したものの、ジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)のシント=トロイデンVV(STVV)への完全移籍がほぼ確実となっている。その中、STVVのベルント・ホラーバッハ監督が原大智の獲得に動いたことを裏付けるコメントを残した。22日、ベルギーメディア『sporza』が伝えている。
現在22歳の原大智は、今夏にプルヴァHNL(クロアチア1部)のNKイストラからアラベスへ完全移籍により加入。先月8日にアラベスの入団会見に出席し、プレシーズントレーニングに合流していた。しかし、法的な問題の解決にむけて一時帰国したことにより、レアル・ソシエダ戦をはじめトレーニングマッチ数試合を欠場。先月末にチームへの再合流したものの、ラ・リーガ2021/22シーズン開幕節のレアル・マドリード戦、第2節・マヨルカ戦では出番がなかった。
くわえて、アラベスのハビエル・カジェハ監督はマヨルカ戦の前日記者会見で原大智の退団を示唆すると、複数のベルギーメディアはSTVVが同選手を複数年契約により獲得することがほぼ確実になったと報じていた。
一方、STVVは22日に行われたジュピラー・プロ・リーグ第5節のコルトレイク戦で0-2と敗れている。この一戦でホラーバッハ監督は、1点ビハインドという状況にもかかわらず65分にFWアブバカリー・コイタを下げて、DFマキシミリアーノ・カウフリーズを投入していた。
この采配について指揮官は試合後のメディアインタビューで「なぜ(本職がディフェンダーである)カウフリーズを前線で起用したのか? ベンチにアタッカーが誰もいなかったからだ。彼は身長が高いし、適切なポジショニングをとることを期待していた」とコメント。
つづけて「我々にとって、すべての試合が非常に重要なものである。私としては、さらに(メンバーの)クオリティを高めることを望んでいる。そうでなければ、この先は我々にとって非常に難しい戦いになるだろう」と前線での駒不足を暗に訴えている。
なお、STVVでは今夏移籍が噂されるFW鈴木優磨が、自身の去就問題に決着がつくまで公式戦での出場を拒否していることが問題となっている。明治安田生命J1リーグのFC東京で成長を遂げた原大智の緊急獲得に動いた背景が、コルトレイク戦での選手起用に如実に表れている。
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