バルセロナに所属するフランス代表DFサミュエル・ユムティティは、クラブから2021/22シーズンの構想外であることを伝えられている。同選手には現時点で他クラブからのオファーは届いていないが、本人は移籍先候補を絞っているようだ。1日、スペイン紙『スポルト』が報じている。
ユムティティは長らくオリンピック・リヨンでプレーした後、2016年夏にバルセロナへ完全移籍により加入。しかし、直近3シーズンはひざの負傷により数度にわたって長期離脱を強いられている。また、2020/21シーズンも左ひざのコンディション悪化により出遅れると、昨年12月の復帰後も出場機会には恵まれず、先発メンバーに名を連ねたのはわずか6試合となっていた。
また、バルセロナはアルゼンチン代表FWリオネル・メッシと5年契約締結で合意に達しているが、この契約延長で巨額の資金を要するため、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表MFミラレム・ピアニッチやブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョやフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンらとともに、ユムティティを放出候補に含めているが、人員整理が進まない現状に直面している。
ユムティティにはオリンピック・マルセイユが関心を寄せていたが、マルセイユはアーセナルからフランス人DFウィリアン・サリバを1年レンタルで獲得している。また、先月中旬にはリヨン復帰の噂が駆け巡っていたが、バルセロナで800万ユーロ(約10億4000万円)の年俸を受け取っていることが実現への大きな障壁となっている。
一方、ユムティティは出場機会を確保したい考えから、レンタル、または完全移籍でのバルセロナ退団を望んでいる模様。ただ、UEFAチャンピオンズリーグや国内リーグでタイトルを争うクラブへの移籍を望んでいるようだ。
負傷により本来のパフォーマンスが影を潜めているユムティティ。高額年俸を受け取っていることもあり具体的なオファーが届かない中、今後同選手の獲得に名乗りをあげるクラブは現れるのだろうか。
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