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サッキ氏、セリエA3人の名将を比較「サッリとコンテは脚本家」

サッキ氏の下で経験を積んだカルロ・アンチェロッティ監督 写真提供:Gettyimages

 イタリアが生んだ屈指の名将アリゴ・サッキ氏が、インテルのアントニオ・コンテ監督、ユベントスのマウリツィオ・サッリ監督、ナポリのカルロ・アンチェロッティ監督を比較しコメントを残している。イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が伝えている。

 コンテ監督がインテルに、サッリ監督がユベントス指揮官に就任したことで、セリエAに世界的な3人のイタリア人監督が揃うこととなった今シーズン。3監督による戦いは、今シーズンの見どころの1つと言えるだろう。

 サッキ氏はこの3監督を比較し、以下のようにコメントしている。(一部抜粋)



アリゴ・サッキ

「3人の監督が全員が技術的なビジョン、個性が非常に異なっている。ただ、同じ哲学を共有している。計画はチームを導くものでなければいけないし、選手が従うことで改善していく。

 サッリとコンテは脚本家のようなものだ。映画のストーリーを描いて、選手たちが脚本通りに演じる。自由に繁栄と予測不可能な性質を与える。

 クラブからサポートされたコンテはイカルディやペリシッチなど、プロジェクトに適さない選手を放出することができた。グループ内に勝者のメンタリティを植え付け、彼の情熱を伝えようとしている。

 サッリのユベントスでの仕事はかなり難しい。すべてに勝利したクラブに加わり、今までとは全く異なるスタイルを導入しなければいけない。何よりもまず、選手に彼のビジョンを守ってプロジェクトに参加するよう説得する必要がある。

 カルロは表面上は落ち着いているように見えるが、彼の血は沸き立っているよ。彼はイルビング・ロサーノについて素晴らしいことを言っていたよ。ナポリが人々を驚かせることになると確信している。チャンピオンズリーグでもそうなるだろう」