ブンデスリーガ、2.ブンデスリーガ(ドイツ2部)で戦う侍12選手の現地評価を紹介する、このコーナー。ドイツ誌『キッカー』オンライン版の編集者であるキム・デンプフリングによる監修のもと、同紙の採点と現地評価を紹介する。『キッカー』採点は最高点が1、最低点が6となる。30分以上プレーした選手のみ採点を受ける。
著者:キム・デンプフリング
ドイツ誌『キッカー』オンライン版の編集者。日本語を勉強していたこともあり、大阪で1年間の留学、徳島で1年間の仕事を経験している。スポーツ報知などの日本メディア向けのブンデスリーガの特派員としての経験を経て、日本代表FW乾貴士(アイントラハト・フランクフルト所属時)や大迫勇也(1860ミュンヘン所属時)といった選手の通訳としても活躍した。
武藤嘉紀(マインツ):採点なし
武藤は筋肉系の負傷のため、1-1で引き分けたケルン戦を欠場した。
香川真司(ボルシア・ドルトムント):採点なし
足首を負傷している香川は、3-0で勝利したシュトゥットガルト戦も欠場した。
大迫勇也(ケルン):4.5
大迫は1-1で引き分けたマインツ戦に69分まで出場したが、攻撃でインパクトを残すことはできなかった。
長谷部誠(アイントラハト・フランクフルト):3
2019年まで契約を延長したばかりの長谷部は、1-1で引き分けたホッフェンハイム戦にフル出場し良いパフォーマンスを見せた。
鎌田大地(アイントラハト・フランクフルト):採点なし
鎌田は1-1で引き分けたホッフェンハイム戦でベンチ入りしなかった。
酒井高徳(ハンブルガー):4
酒井はシャルケ戦にフル出場し予想外の3-2の勝利に貢献した。ハンブルガーにとっては15試合ぶりの勝利だった。
伊藤達哉(ハンブルガー):2
伊藤は3-2で勝利したシャルケ戦で初めてのフル出場を果たし、素晴らしいドリブルからホルトビーの2-1となるゴールをアシストした。試合全体を通してとても良いパフォーマンスを見せ、マンオブザマッチに輝いた。
浅野拓磨(シュトゥットガルト):採点なし
監督が浅野のパフォーマンスに満足していないため、ドルトムント戦(0-3)でもメンバーには入らなかった。
原口元気(フォルトゥナ・デュッセルドルフ):4
1-2で敗れたボーフム戦での原口のパフォーマンスは平均的なものだった。ペナルティエリア内でファールを受け、80分にデュッセルドルフはそのPKから1点を返したが同点には追いつけなかった。
宇佐美貴史(フォルトゥナ・デュッセルドルフ):採点なし
宇佐美はボーフム戦に70分から途中出場したが、チームに勝ち点をもたらすことはできなかった(1-2で敗戦)。
関根貴大(インゴルシュタット):採点なし
関根は2-2で引き分けたアルミニア・ビーレフェルト戦でベンチ入りしたが、出番はなかった。
宮市亮(ザンクトパウリ):採点なし
昨年6月の十字靱帯断裂の怪我から回復し、復帰を目指している。
【今節の総括】
今週日本人選手の中で際立った活躍を見せたのは、伊藤達哉だった。ハンブルガーのミッドフィールダーは初めてフル出場を果たしただけでなく、シャルケに対する重要な勝利の中で非常に優れたパフォーマンスを見せた。降格圏内のハンブルガーは16位との勝ち点差を5に縮めたことで、再び1部残留の望みが見えてきた。
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