リバプールのユルゲン・クロップ監督は、今月9日に行われたUEFAヨーロッパリーグ(EL)トゥールーズ戦で低調なパフォーマンスを終わった日本代表MF遠藤航を擁護。12日のプレミアリーグ(イングランド1部)ブレントフォード戦での先発出場も明言したが、現地メディアは依然として遠藤に懐疑的な視線を送っている。
遠藤は昨季までブンデスリーガ(ドイツ1部)VfBシュツットガルトのキャプテンとして活躍。プレミアリーグでのプレーを夢見る中、今年8月にリバプールへ完全移籍したものの、新天地では控え要員に。プレミアリーグでは、ほぼ全試合でベンチスタートとなっている。
するとトゥールーズ戦ではスタメン出場も守備面での不安を露呈し、ハーフタイムで途中交代。前半35分に相手の足を踏みつけてイエローカードを提示されると、40分には背後からのタックルでファウル。あわや2枚目のイエローカードが提示されるかというシーンだっただけに、複数のリバプールOBや地元紙『リバプールエコー』から厳しい評価を受けている。
そんな中、クロップ監督は10日の会見で「遠藤は我々にとっていつでも重要な存在だ」と、同選手に対する信頼を強調。「アンドリュー・ロバートソンもそうだし、他の選手もこのクラブにやって来た時は苦しんでいた」と語るなど、本領発揮まで時間を要することが当然だと主張している。
それでも英メディア『HITC』はリバプール指揮官の主張に反論。「遠藤がリバプールで成功を収める可能性は低い」とし、その理由を以下のように綴っている。
「遠藤がリバプールでレギュラーに定着するとは思えない。南野拓実やディボック・オリジと同じように、彼はリバプールで控え選手となるだろう。もちろん良い選手であることは知っている。クオリティがなかったら、リバプールは彼と契約を結んでいなかったはずだ」
「だが彼は30歳であり、リバプール加入前はドイツのVfBシュツットガルトでプレーしていたということは指摘しておかなければならない。もし本当に優秀ならば、リバプールではなくバイエルン・ミュンヘンやボルシア・ドルトムントなどドイツのビッグクラブへ移籍していただろう」
年齢にくわえて、前所属クラブがビッグクラブではなかったことも指摘された遠藤。周囲の評価を覆すとともに、クロップ監督の信頼に応えるべく、さらなる奮起が求められる。
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